車の革シートに滑るシートで腰痛を引き起こしていた症例を考察してみました。
60才代、男性
当日のギックリ腰で、家族の運転で来院。
20才代にヘルニアで苦労したので、早く何とかしたい。
左仙腸関節、腰の骨4番を調整。
アイスパック、テーピング使用。
2回目、4日後、起き上がるのに痛むが、運転できるぐらい改善。
3回目、7日後、普段は大丈夫だが、車の降りるときに痛む。
この時に、骨盤は正常、腰の骨4番の周辺のみ局所的に緩い。
車のシートに、薄いマットをしいているので、外してもらう。
4回目、12日後、だいぶ楽になったが、少し気になる。
5回目、18日後、痛みもなく、ゴルフに行けた。施療完
この状況は、ドイツ車の革張りシートでした。
革を傷つけないように、ツルツル滑るシートを敷いていたようです。
ギックリ腰の前に、この症状は出ていたようです。
4回目は、ほぼ大丈夫でしたが、心配そうなので5回目も予約しました。
ゴルフに行くのが心配だったようです。
革のシートは、滑りにくいのですが、革が汚れたり、傷つくのを予防しようと、シートを使うことは考えられます。
その時、革は傷が付きやすいので、ツルツルの滑りやすいのを選んでしまいます。
滑りやすシートを使うと、運転で足を動かしたときに、腰がわずかに動きます。
その動きが腰の骨に集中して、疲労となり、車を降りるときに痛みを出していたと考えられます。
腰の骨4番の周辺に問題があったことから、腰の動きが腰の骨に集中したことに加えて、足を動かす大腰筋も加わり、
腰の骨4番に動きが集中して痛みが出ていたのだと考えられます。
シートの滑りは、腰に負担がかかりますので、ツルツルには気をつけましょう