カイロで健康

痛みの長期化・悪化

痛みを長期化させてしまったり、悪化してしまう症例が絶えません。
なぜ、あたためたり、もんだりして長期化、悪化させてしまうのか、考察してみました。

施療経験から、
痛みを長期化・悪化させる三大要因

1,あたためる(heating)
使い捨てカイロ・熱いお風呂・暖房器具・など
2,もむ(massage)
手でもむ・マッサージ機・ゴルフボール・ツボ押し棒・など
3,体操(exercise)
腰痛体操・肩こり体操・ペットボトル体操・椅子に腰掛体操・お風呂で体操・など
参考:施療を長引かせるトップ3

健康+で検索 単位*1000件

あたためる、もむ、体操で、どの項目が多いのか絞り込みをしてみました。

健康+あたためるなどキーワード検索してみました。
つぼが2倍以上も多い結果になりましたが、つぼは、ほかの意味に取れるので参考程度考えました。

あたためる、もむ、体操は、件数の片寄りが少ないことから、1つだけではなくて、複合していると考えられます。
そのため項目の絞り込みは、できませんでした。

他に、健康+食事は、1桁、健康+心は、2桁多い結果になりました。


痛み+で検索
単位*1000件

そこで、健康のキーワードを痛みに換えて、検索してみました。

RISEのRest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(高挙)の対語も同じような件数を示しており、情報は、均等化していると言えそうです。
均等化しているので、冷やす患者さんとあたためる患者さんが、同じ比率でも良さそうに思われます。

それなのになぜ、あたためたり、もんだりして長期化、悪化する患者さんが、圧倒的に多く見られるのでしょう。


もむ、あたためる、体操で痛みの悪化

患者さんに聞いてみました。

「あたためてだめなの?」「もんでだめなの?」「体操だめなの?」と返事が返ってきます。
その後に、「あたためるのは良いことじゃないの?」「もんだら、よくなるんじゃないの」「体操すればリハビリでよくなるんじゃやないの」

痛みをなんとかしたい、早く良くしたいとの思いで、あたためたりもんだりするようです。
さらにお話しすると、
あたためたり、もんだり、体操することで、回復力が上がり早く良くなると思い込んでしまっているようです。

健康によい=痛みの回復も良い この様に考えてしまうようです。


もむ、あたためる、体操で回復力低下

しかし現実では

回復力が、100%と考えると、あたためたり、もんだり、体操することで、回復力が失なわれていきます。

そのため

痛みを長期化させてしまったり、悪化してしまう事になります。

思い込んでしまうことが、痛みを長期化させてしまったり、悪化してしまう原因です。

過去の記憶を引きずっている例として

など、患者さんと会話することが、よくあります。

思い込みで、あたためたり、もんだり、体操に気をつけましょう。

カイロで健康
「臨床」