栂池から天狗原-風吹岳-北野山スキー
【日 時】 2010年4月3日(土)
【行き先】 栂池、天狗原、風吹岳
【天 気】 晴れ、雪
【メンバー】 ラ・ネージュ会員4名
【コース・タイム】
栂池ロープウエイ下車 8:50
(スタート)
天狗原 10:00
天狗原より滑降スタート 10:25
滑降終了登り返し 12:05
風吹山荘下へ取付く 13:45
第2次滑降スタート 14:00
林道へ出て滑降 15:35
北野集落(車デポ) 16:20
(滑降終了)
今回のトラックログ(クリックで拡大)
北野集落に車デポ
栂池ゴンドラより
今年3回目の山スキーもラ・ネージュメンバー4名で。今回の計画は、信州小谷村の北野という集落に車デポし、タクシーで栂池ゴンドラ乗り場まで移動し、ゴンドラ、ロープウエイを乗り継いで、栂池のトップまで行き、天狗原から風吹岳を巻いて車デポした北野集落まで滑降するという壮大な計画だった。南小谷駅で仮眠して、予約しておいたタクシーとともに北野まで行き、車デポの後タクシーに乗車して栂池の乗り場には7時過ぎに到着できた。
登行スタート
快適な登り
この山域へは山スキーを始めた7年前に天狗原から白馬乗鞍岳をピストンしていて、なつかしい思い出がある。ゴンドラは8時から運航。たくさんの登山者が並んだ。嬉しい事に天気は最高で、ゴンドラやロープウエイから見れる範囲の北アルプスすべての山々が綺麗に見られた。栂池のトップには8:50に到着。シールを着けて早速登行開始した。
ヘリスキー
天狗原にて
登りは急であるが、けっこう快適なペースで天狗原まで到着できた。前回も出会ったが、ここはヘリスキーのメッカ。ヘリコブターも頻繁に飛んでいた。朝良った天気が天狗原に着く頃には急変して吹雪きとなってきた。せっかく撮ってもらった記念写真も天気のせいでぼやけてしまっている。
最初の滑降
天候悪化
天狗原でコース取りを考えて最初の滑降をスタートする。斜度が緩く、それほど快適な滑降にはならない。天気が悪いので前方が見にくく滑りが難しい。さらにはトラバース気味に進むしかなくなってきた。
ルート工作中
苦しい登り返し
そしてさらに、前方をふさぐような急峻な斜面となって立ち止まることになった。慎重にルートを検討して登り返すしかないという結論に達し、急な斜面を登り返した。この時点では天気も悪く、ひょっとしたら車デポ地までは無理では・・・という不安な気持ちになり、登り返しの苦しさが倍加した。
天候回復第2次滑降
パウダーゲット
苦しくとも登るしかなく、ひたすら上を見て登った。そうしているうちに、風吹山荘の下周辺の尾根にうまく取り付く事が出来た。さらに天気も好転して、青空が戻ってきた。ここで再びシールを着けて滑降に入った。今度は斜度もあり、雪も堅いバーンに20cm程の新雪がつもり、最高のバーンとなっていた。
林間快適滑降1
晴天下の記念写真1
そんな素晴らしいバーンをわれわれ4人だけが占領。その滑りの快感は今までの山スキーで味わった事の無いほどのものだった。天候好転したもとでの記念写真も素晴らしい。
妙高山系をバックに
晴天下の記念写真2
進んで行くとやがて前方に妙高山系の連山が目に入ってきた。ここでも、写真をたくさん撮る。登り返しの苦しさの後の快適な滑降は歓びも倍加されてくる。それにしてもこのパウダーは素晴らしい。この快感だけは、山スキーでないと味わえないだろう。
林間快適滑降2
バージンスノーにシュプール
かなり下ってきてもそれほど雪質は劣化しない。細い樹木の林間をぬって滑る楽しさ。雪質がいいので、思うとおりにシュプールを描く事ができた。そして、バージンスノーの世界に2本の線が綺麗に描けていた。こんな体験初めてだ。
林道を滑降
終点間近
やがて北野集落へと続く林道に取り付いた。そして林道を所々ショートカットしながら下っていった。途中日本海側の山並みが綺麗に眺められるポイントもあり、景色も最後まで楽しめた。そして16時過ぎに車デポ地まで無事帰着し、本日の山スキーは終了した。壮大な計画、途中結果的にはコース取りが甘く、危ないシーンもあったが、天候の好転も含め、神が私たちに幸運をもたらしてくれたのだろう。それにしても風吹山荘下からの滑降コースは最高だった。