葛籠尾崎湖底遺跡の発見
葛籠尾崎湖底遺跡は、琵琶湖に突き出した葛籠尾崎の先端から東沖6mから700m、岬の湖岸に沿って北へ数キロの範囲で、水深10〜70mの湖底にあります。大正13年(1924)末、尾上の漁師がイサザ(湖底にすむ琵琶湖固有種でハゼ科の魚)漁をしていたところ、縄文・弥生土器各2個、土器師2個が網にかかり引き上げました。さらにその後もたくさんの縄文土器、弥生土器などの古代の土器や鹿の角が引き上げられ、その存在が明らかになりました。今まで引き上げられた土器は、縄文時代早期から平安時代の土器でその総数は約140点にのぼります。これらの土器は館景品が多く、また、風化がほとんど見られず数千年、数百年の時を経てきたとは思えないほど良く原形を留めています。葛籠尾崎湖底遺跡の土器は一般の遺跡とは異なり、湖底の土中に埋没せず露出しています。このような遺跡は他に例がなくその成因は謎に包まれています。

葛籠尾崎遺跡の研究
 この遺跡の謎の解明に本格的に取り組んだのは、湖北町尾上出身の考古学者で元京都教育大学長の小江慶雄氏でした。小江氏は九州帝国大学(現在の九州大学)で考古学を学び、京都学芸大学(現京都教育大学)で教鞭を取り多くの考古学者を育てるとともに、各地の遺跡の発掘調査を行い、考古学者として第一線で活躍しました。葛籠尾崎湖底遺跡についても研究し、引き上げられた多くの土器について分析を試み、遺跡の成因を検討しました。小江しは伊香郡西浅井町大字菅浦に伝わる、乾元元年(1302)作の古図「竹生島図」に着目しました。この図に描かれた葛籠尾崎を検証し、岬南端の湖岸にあった遺跡が波の侵食によって流出したという「湖岸遺跡流出説」を発表しました。


尽くせぬ古代のロマン
湖北の謎迫る考古資料の宝庫
葛籠尾崎湖底遺跡跡資料館
(尾上公民館内)

TEL:0749-79-0407


交通案内
■公共機関でお越しの方
 JR北陸線河毛駅から湖北町コミニュティバス(びわこ線)19分、尾上下車徒歩3分。河毛駅にはレンタサイクルもあります。
■車でお越しの方
 大阪・名古屋方面から
 ・北陸自動車道長浜ICから西へ湖周道路を北へ約25分
 福井方面から
 ・北陸自動車道木之本ICから湖周道路を南へ約20分

利用案内
■開館時間
 午前9時30分〜午後5時
■休館日
 火曜日(火曜日が祝祭日に当たる場合はその翌日休館)
 年末年始(12月28日〜1月4日)
 その他、展示替えなどで臨時休館することがあります。
■入館料
 個人:200円 団体:(20人以上150円)
 中学生以下は無料
お問い合わせ先 長浜市役所湖北支所 TEL:0749-78-8300