受賞者紹介 (第8回受賞当時)
日浦 美智江氏(神奈川県、66歳) 
 ■ 現 職
社会福祉法人 訪問の家 理事長
 ■ 略 歴
日浦 美智江氏(神奈川県、66歳)
1972.3 日本社会事業学校研究科卒業
1972.4 横浜市立中村小学校訪問学級指導講師
1982.4 横浜市立中村養護学校指導講師
1983.4 障害者地域作業所「朋」指導員
1986.4 社会福祉法人「訪問の家」理事・知的障害者通所更正施設「朋」施設長
2000.4 社会福祉法人「訪問の家」専務理事
2000.12〜 社会福祉法人「訪問の家」理事長
2002.11〜 横浜市障害者施策推進協議会会長
2003. 4〜 横浜市教育委員
 ■ 主要な活動実績
重症心身障害児・者の生活援助の場は、従来、施設等への入所という形のみで行われてきましたが、通所による処遇の必要性を国及び自治体に積極的に説き、通所施設「朋」を建設されました。これは、従来にない重症心身障害児・者の生活を支える上での画期的な活動であり、施設建設後の実践は、重症心身障害児・者の生活を支える上で、不可欠なものとなっています。この実践から旧厚生省も必要性を認め、「重症心身障害児者通園モデル事業」を開始する契機となりました。
地域自治会・町内会との交流を積極的に進め、地域にとって施設が不可欠となるような活動を展開。この結果、自宅もしくは施設内に閉じこもり勝ちであった重症心身障害児・者が地域住民と触れ合う機会が増え、買い物や散歩等も、地域の中では自然なこととして受け取られるような状況となり、重症心身障害児・者の生活の質の向上に寄与されました。
現在は、全国各地で重症心身障害児・者の支援について講演活動を展開され、また、その後出来た施設への指導、助言、後進の指導等に取り組まれています。
 ■ 今後の活動
従来から取り組まれている後進の指導・育成の他、重症心身障害児・者の高齢化問題については、障害者自身の問題に留まらず、介護者の高齢化、介護者が亡くなってしまった場合の障害者の問題等に構想を練るなど、ライフワークとして取り組み、ソフト・ハードを含めた新たな構想の具現化に向けて活動されています。
自治体等の社会福祉に関する各種審議会委員等に就任され、将来にわたる社会福祉施策全般への提言を行い、重症心身障害児・者の生活支援という範囲に留まらず、幅広い活躍が期待されています。