第二話 『不敵!天才少女の挑戦!!』

 
 
オペレータA
オペレータB
 
 
スピーカー
 
水兵
タカヤ提督
水兵
タカヤ提督
オオタ
タカヤ提督
オオタ
タカヤ提督
 
 
 ノリコの写真
 
タカヤ提督
<西暦 2015年 銀河系ペルセウス腕 (地球より1万2千パーセク)>
(サイレン音)
敵光弾、第4波来ます!あと20秒!
全速回避、急げ!
全速回避!
 
総員退去!総員退去!本艦は廃棄する!繰り返す、総員退去!
 
あと一人!あと一人いけるぞ−!
あと一人いけるんだな!?
ハイ!
じゃあ、こいつをのせてくれ!
いいえ!提督がー
バカ、お前がいけ!
し、しかし・・・
馬鹿もん!お前はまだ若い!生き延びてやらねばならん事があるはずだ!
(脱出艇がルクシオンを離れる)
<ルクシオン ブリッジ>
ピー「パパ、八歳の誕生日には、帰ってきてね!」ピー「パパ、八歳の誕生日には、帰ってきてね!」
ピー「パパ、八歳の・・・」
ノリコ・・・・・・
・・・・・すまん。

(閃光の後、ルクシオンが爆発し衝撃波が広がる)
タイトル 第二話「不敵!天才少女の挑戦!!」
 
アナウンス
 
 
 
 
ノリコ
カズミ
コーチ
ノリコ
コーチ
ノリコ
コーチ
ノリコ
 
カズミ
<シャトル>
本機は、あと15分程で第一宇宙ステーション、シルバースターに到着します。
これからしばらくの間、御煙草はご遠慮下さい。
本日皆様のお相手を務めましたスチュワーデスは、オハラ・ナツコ。
パイロットは、ムラカミ・フジオで御座います
 
(眼が覚める)あっ、お姉さま・・・
おはよう
あれが新造宇宙戦艦ヱクセリオンだ。
(欠伸)思ったより小さいんだ。
目をそらすな!
は、ハイ
いいか、真空の宇宙では距離感と大きさに対する感覚が狂う。以後、注意しろ。
ハイ
 
(窓の外のマシーン兵器を見て) ソヴィエトのだわ・・・
 
タシロ艦長
 
 
アマノ
タシロ艦長
アマノ
ユング
アマノ
ユング
<シルバースター 応接室>
ようこそ、シルバースターへ!
私が、エクセリオンの艦長になる、タシロ・タツミだ。
彼女が月面基地のユング・フロイト。宇宙戦闘の天才だ。  君達も知っているだろう。
ええ、存じておりますわ。
こちらは、アマノ・カズミ、タカヤ・ノリコ。日本最高のペアだ、仲良くやってくれ。
よろしく
宇宙は初めて?
いいえ、3回ほどバカンスで。
そう、それなら大丈夫ね。
 
 タシロ艦長
<シルバースター 大広間>
あー、後ろの者聞こえるかな?
諸君の生活の場となる宇宙戦艦ヱクセリオンは、現在急ピッチで建造中である。
2月中には艤装を含め進宙できるだろう。
その直後には、敵宇宙怪獣に対して全面攻撃をかける。
その時には諸君にトップを努めてもらう事になる。
その戦いに敗れたら人類に明日はない。それまでの七ヶ月間は充分訓練を積んでもらいたい。
 
コーチ
 
 
 
 
カズミ
ノリコ
 
カズミ
ノリコ
 
 
ユング
カズミ
ユング
ノリコ
ユング
カズミ
ユング
カズミ
 
ノリコ
 
ユング
 
ユング
カズミ
 
ノリコ
 
 
ユング
 
 
 
 
 
カズミ
ユング
 
 
カズミ
 
 
 
カズミ
ユング
 
ノリコ
 
 
 
ノリコ
 
ユング
カズミ
ユング
 
ノリコ
 
 
ユング
カズミ
 
ノリコ
 
 
 
カズミ
ノリコ
 
 
6才のノリコ
ユウゾウ
 
 
 
 
<シルバースター>
まずは、宇宙飛行に慣れる事が大切だ。ここから、月を一週して帰ってこい。
二人一組のコンビネーションを忘れるな。
月の近くでは、相当の加速が加わる。弾き飛ばされるな!
先頭より出発!ピイーーーッ(ホイッスル)
(落下していくマシーン兵器)
ノリコ!行くわよ!
ハイッ!
距離 2−7−0。これで、よろしいですか?
そうね
固定します。
(信号音)ピ・ピ・ピ・ピ・・・・・
(驚くカズミ)
マーカーを消しなさい、二人とも。
どうするおつもり?
あなたと・・・勝負がしたいの!
お姉さま
リンダがダミーのマーカーを持って月へ行ったわ、その娘の分もね!
すべてOKというわけね
2対1でもいいのよ、宇宙は不慣れでしょ。
心配御無用!
(どこかに飛んでいく、ユングとカズミ)
お姉さまぁーーーっ!
 
いくわよ!ジャコビニ流星アターック!
(ユングの激しい突き、左手のみで防御するカズミ)
さすがは薔薇の女王様ね。やるじゃない。
気を付けて。薔薇にはトゲがあるのよ。
 
お姉さま・・・何処にいっちゃったの?
 
<建造中のヱクセリヲン内>
無住心剣夕雲流、八面鉄壁斜青眼・・・
さすがね。スキがないわ。
しかし、なければ私が作ってあげる!
(カズミに襲いかかるユング)
 
(ユングのビアンキの上に乗っているカズミ)
勝負あったかしら?
どうかしら・・・ね!
(カズミのビアンキを掴み、機体ごと放り投げる)
(空中で反転する、カズミ)
イ・ナ・ズ・マ
反・転!
キィーーーーーーック!
(2本のビアンキで受け止めるユング)
やるわね、天才さん
当たり前よ、天才の名は伊達じゃないわ
 
(まだ探しているノリコ)お姉さまぁ
 
(取っ組み合って通路を飛んでいく、カズミ、ユング)
 
(まだ探しているノリコ)お姉さまぁ
 
どうしたの?もうおしまい?
ちょっと待って・・・なによ、これ!
(驚くユング)
 
何処いっちゃったのかなぁ
あっ!
 
敵の死骸よ・・・
こんな所にあるなんて・・・
 
パパは・・・
パパは、こいつに殺されたの?
こんな奴に殺されちゃったの?
パパぁーーーー!
ノリコ・・・
パパ・・・
 
<ノリコの回想>
おかえりなさい、パパぁ。ノリコの誕生日、覚えててくれたのねー
そうさ、ノリコが六歳になったんだ。
お父さんは、光の速さで、帰ってきたんだ。アハハハハハ
 
 
ウーーーーーーー(サイレン音)
(三人の機体が、レーザーに囲まれる)
CM  ・・・
 
コーチ
 
 
 
 
 
 
 
ノリコ・カズミ
<シルバースター 体育館>
訓練中の離脱。軍施設への不法侵入。
未だに機密になっている敵標本の露見。
どれ一つとっても、重営倉行きはまぬがれんものばかりだ。
だが、営倉ではお前達をしごくことはできん。
書類は艦長の所で止めておいてもらった。
いいか、これは執行猶予だ!。
今後一度でも何かあれば、そのまま営倉に放り込む。
わかったな!
はい!
 
ノリコ
 
 
 
 
 
ユング
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ノリコ
ユング
 
 
カズミ
 
三人
<シルバースター 大浴場>
小さかった頃、私のパパは一年中宇宙にいて、地球に降りても家に帰るなんてこと、なかったんです。
でも、一年に一度だけ、私の誕生日には必ず帰ってきて、言ってくれたんです。
「ノリコ、おめでとう」 って・・・
その後、すぐにまたお仕事に戻っちゃうんですけどね。
でも、よかった。私はともかく、お姉さまが営倉入りなんて。軍にとって大きな損失ですものね。
あ、そうか。それで、私もセットで助かっちゃったのか。
あら〜ごめんなさいね〜お二人さん。私のせいで、コーチに叱られちゃったんでしょ。
ほら、私って人見知りするからあんな事になっちゃてさ。
でも、やっぱり、アマノさんってすごいのねぇ
すごいって聞いてはいたけどー。あそこまですごいとは、思わなかったわ。
 
やっぱり、月はいいわよ〜。胸が軽くって。
その点ここは不便よね、ブラはきついし、肩は凝るし。おまけにこのままじゃ、すぐ垂れちゃうわ
ねぇ、そう思わない?
(力無く笑う、カズミ、ノリコ)
あっ、そうそう、お詫びと言ったら変だけど、私の誕生パーティーに無料招待するわ。再来月の12日。
え!、私と同じ誕生日。
えっ、そうなのー。じゃ丁度よかった、合同でやりましょうよ。 パーっと!
ところで、あのコーチ素敵ね。あの、ありあまる緊張感、すきだわぁ。
ね、彼の誕生日はいつかしら?
おととい終わったわ!
(男子の機体が、覗きながら通過する)
イャーーーーア!!
 
 
タシロ艦長
コーチ
タシロ艦長
 
 
 
 
コーチ
技師
コーチ
タシロ艦長
(音声)
 
コーチ
タシロ艦長
コーチ
 
タシロ艦長 
<シルバースター 司令室>
(警告音)
オオタ君、どう思うかね。
確かに、調査する必要があると思います。
うむ
問題の物体は、ペルセウス腕の方向から・・・
光速の99.8%の速度で、この太陽系に飛んできている。
実際には、海王星の軌道を掠める位なんだが、この質量にして、この速度というのはね・・・
この物体が何か調べて欲しい。
物体の映像は?
(パンチテープを見て)強力な、ドップラー・ローレンツ・シフトの為、ここでは不可能です。
となると、肉眼で確認するしかないな・・・
(マイクを持って)海王星付近で、光速可能な戦艦は?
戦艦ではありませんが、うちの練習艦が小惑星にマラソンに出ています。
あの外部エンジンを使えば、マシーン兵器2体をこの亜光速まで加速できます。
アマノとタカヤを行かせましょう。
ん?いやアマノはともかくとして、もう一人はユングの方がよくないかな。
アマノとタカヤは、ガンバスターの候補です。
二人には、これを機会に光の速度を体験させておきたいのです。
わかった。
コーチ
 
 
 
 
 
 
アナウンス
ユング
ノリコ
カズミ
ユング
(無線)
 
ノリコ
カズミ
 
(無線)
 
カズミ
コーチ
カズミ
コーチ
ノリコ
カズミ
 
 
 コーチ
 
カズミ
 
カズミ
 
ノリコ
 
 
 
コーチ
 
 
 
ノリコ
 
 
コーチ
 
ノリコ
 
 
 
 
コーチ
 
ノリコ
コーチ
 
カズミ
 
コーチ
ノリコ
 
コーチ
 
カズミ
 
カズミ
コーチ
 
コーチ
 
コーチ
カズミ
コーチ
カズミ
コーチ
 
 
加速のタイミングはこちらで出す。お前達は、ただそのブースターにつかまって、加速に耐えればいい。
そちらが出発するのと同時に俺はシルバースターから亜光速回収艇で出る。
そっちの時計で1分遅れで追いつくはずだ。
いいか、目標の速度は光速に近い。エーテルに流されるな!
全作戦時間は、10分!あっちで一分たつ間に地球では3ヶ月過ぎてしまう。
うかうかしていると、浦島太郎になってしまうぞ。
 
モビーディック・1、モビーディック・2。切り離し準備。
ノリコ!上手に帰ってきたら、ちょうどパーティの前日よ。楽しみにしているわ。
ええ、あなた一人年は取らせないから。
おばぁさんにならないでね。
あなた方次第よ。
カウントダウン入ります。18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8,7,6,5,4,3
(練習艦に閃光が広がり、吹っ飛んでいく)
エーテルの流れが、こんなに激しいなんて・・・
第二次噴射。
<シルバースターの回収艇>
6,5,4,3,2,1、0(吹っ飛んでいく回収艇)
<練習艦>
目標を補足。予定通り前方を飛行中
こちらもお前達を捕らえた。
接触まで20秒。目標を肉眼で確認
どの様なな物かわかるか?
宇宙船・・・?
人造物・・・まって、船名が見えます。
コーチ、地球の船です!
・・・ルクシオン!?
いかん!タカヤをいかせるな!!
(練習艦から離脱するノリコ)
ノリコー!!
(ルクシオンにしがみ付くノリコ)
コーチ!ノリコがルクシオンに!
 
空気がある。
この船の中じゃ戦闘からまだ2日しかたってない。
パパァー!
 
アマノ、回収する。
お前は、減速噴射の準備をして待て。俺はタカヤを探す。
3分たっても戻らなければ構わず減速しろ!いいな!
 
パパァ!
(泣きながら)パパぁ・・・・
 
ブリッジに向かっている・・・
 
第一艦橋・・・
(無理矢理ドアを開ける)
(破壊され宇宙空間にされけだされているブリッジ)
パパァーーーーー
 
(カウントダウンされる時計を見て) タカヤ・・・
(ノリコを抱え込むコーチ)
いやぁーーーー!
タカヤー!脱出する!!
 
コーチ・・・
 
このまま壁を突き破る!
はい・・・
 
アマノ!!回収用意!
 
間に合わない・・・
(船体に響く、マシーン兵器の音)
コーチ!!
収納急げ。
(ハッチが閉じ、回収終了)
減速ーーー!
 
ア、アマノ・・・
は・・・ハイ
何秒遅れた?
12秒です。
そうか・・・
(減速していく、回収艇)
 
タシロ艦長
ユング
 
ノリコ
カズミ
  
<完成したヱクセリヲン>
ようこそ、エクセリオンへ
お帰りなさい。随分待たされたわ、来週いよいよ出発よ。
お父様の事は大変だったわね・・・。元気をだして・・・。
わぁーーーーっ!(走って何処かに行ってしまう)
あなた方にとっては、6ヶ月前の事かもしれないけど、私達は、つい1時間前まであの場所にいたんです。
彼女はしばらくそっとしておいてあげて下さい。
ノリコ
 
 
 幼い ノリコ
パパ、誕生日は半年も前に終わっちゃったけど、今日2人だけでパーティをしましょう。
だって、パパ・・ちゃんと約束通り帰ってきたんだもの・・・
(ノリコ回想)
ノリコねぇ大きくなったら宇宙に行くの。
だって、そうしたら、いつもいつもパパといっしょだもの。

(綺麗な星空)

− つづく −


第3話 『初めてのときめき☆初めての出撃』・・・スミスの登場です。