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ラムサール条約 第6回締約国会議
決議.23:ラムサールと水

日本語訳:「ラムサール条約第6回締約国会議の記録」(1996年)より,了解を得て再録.

 英語   フランス語   スペイン語  (以上,条約事務局)    PDF  (環境省のインデックスページ)


第6回締約国会議
ブリズベン,オーストラリア
1996年3月1927日

決議.23:ラムサールと水

1. 地下水の蓄積、水質改善、洪水の軽減、および水資源と湿地の密接な関係を含めた湿地の重要な水文学上の機能を認識し、

2. さらに湿地の水文学上の機能を特定し、数量化するためにすでに存在する水文学データの不足を重ねて認識し、

3. 水資源管理及び湿地保全の総括を含む、河川の流域規模の計画の必要性を明確に理解し、

4. 1996年3月20日の今回の締約国会議本会議で、特別講演「未来へのテーマ」の一環としてIUCNによって発表された「水資源管理と湿地保全の調和:21世紀におけるラムサールの挑戦」を想起し、

5. さらに「19972002年戦略計画」中の以下の行動目標を重ねて想起し、

締約国会議は、

6. 科学技術検討委員会が水文学の専門家を含むか、そういった専門知識を入手することができるよう手配する必要性を認識し、水文学とその管理の専門能力を持った機関と連携を築く。

7. 以下の事項を、締約国に呼び掛ける。

世界気象機関などの団体と連携し、世界中の湿地に関する水系監視ネットワークの発展を支援し、信頼性の高いデータの入手を保証する。

湿地の賢明な利用の概念との関連を調べるため、水管理の伝統的な体系の研究を奨励する。

近日中に刊行される条約出版物『湿地の経済的価値:政策策定者や決定者に対する指針』の頒布を通じて、湿地内の水の経済的価値のさらなる研究を奨励する。

各国の国内ラムサール委員会が、国内の水管理計画策定および河川流域管理戦略の企画に参画することを確保する。

管理当局及び専門技術者のみならず湿地利用者が、政策決定の過程に直接参加するよう確保する。

条文第4条5に基づき、特に水文学と水文学的管理に焦点を当て、学際的な研修への支援を継続し強化する。

「世界水会議」のような水に関連した機関との協力を通じ、ラムサール条約が水をめぐる論議の中で発言していくことを保証する。


[英語原文:ラムサール条約事務局,1996.Ramsar Resolution VI.23 "Ramsar and water", March 1996, Convention on Wetlands (Ramsar, 1971). http://ramsar.org/res/key_res_vi.23.htm.]
[和訳:「ラムサール条約第6回締約国会議の記録」(奥田直久小林聡史 監修,東梅貞義 編集,釧路国際ウェットランドセンター 発行,1996年;環境省HP収録,2006年)より了解を得て再録,琵琶湖ラムサール研究会,2001年8月.]
[レイアウト:条約事務局ウェブサイト所載の当該英語ページに従う.]
[フォロー:決議Ⅷ.1決議Ⅸ.1付属書C英語原文), 決議Ⅸ.1付属書Cⅱ英語原文).]

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URL: http://www.biwa.ne.jp/%7enio/ramsar/cop6/key_res_vi.23_j.htm
Last update: 2007/05/16, Biwa-ko Ramsar Kenkyu-kai (BRK).