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冒険という名の夢の続きを見に行こう
洗練されたシステムの名作

グランディア
対応機種サターン・プレイステーション
メーカーゲームアーツ
ジャンルロールプレイング
あっさり系 ☆☆☆☆★☆☆ やりこみ系
補足事項:
おまけ的ソフト「グランディアデジタルミュージアム」が存在。

画面
生活感溢れる町中を走り回る
画面
エリア選択で迷うこと無し
画面
ちょこまかと走るキャラが可愛らしい

ストーリー
 港町パームで育った少年ジャスティン。彼は父親から聞いた様々な冒険譚にあこがれる普通の少年。
 今は幼馴染の少女スーや仲間達と街中で冒険ごっこ。ある日街の近くにある遺跡の見学をさせて貰えることになったのだけれど…。

システム
 基本的に町・街道・ダンジョン以外のフィールド移動はほとんどないです。地図上(エリアマップ)に行き先が表示されて、それを選択するだけ。従来型のRPGで目的地探してうろうろ…なんてことは基本的にないです。

 ただ、町もダンジョンも斜め上から見下ろす感じのクォータービューで3D構成になっていて、マップをグルグル回転させながらの移動になるため、3Dに慣れてない人は酔うかも。

 移動画面の右上には常にコンパスが表示されていて方角はすぐに分かるうえ、街道・ダンジョンなどでは目的地の方角が針で示されています。目的地が近づくと針が動くスピードが速くなるので逆に目的地までの距離を推測することもできます。う〜ん親切設計w

 敵は最初から見えていて、キャラで体当たりすると戦闘になります。敵はこちらを発見すると一定距離追いかけてきますが、距離があいてれば逃げることも出来ます。
 発見されないよう後ろから体当たりすると先制攻撃が出来たり、逆にこっちの後ろから当たられると不利になったりするので気が抜けません。

 戦闘システムも斬新で、基本的にはコマンド選択式なんですが、バトルフィールド上に既存のものとは違った感じの「距離と広さ」の概念があるので、キャラの位置から遠すぎる敵を攻撃する時など目標までたどり着けなかったり、近くても他の敵や仲間が前にいると進路をふさがれて狙った敵を攻撃できない、なんてこともあるため、フィールド上の「位置取り」とどの敵を狙うかってのが重要になってきます。もちろん、飛び道具や魔法にはあまり距離は関係ないです。

 また、画面右下に「IPゲージ」というものがあって、これ、分かりやすくいうと「敵見方の素早さによる行動順番をリアルタイムにゲージにしたもの」なんですが、キャラの能力によって進むスピードが違う上、敵の攻撃を予測して特定の攻撃を当てることでその敵の行動をキャンセルできます。もちろん敵も使ってきますが。
 つまり、先読みでうまく立ち回れば、やばい攻撃くらわないで戦闘終了しちゃうことだって可能。

 「技」と「魔法」はスキルシステムで、様々な武器や魔法を使用して戦闘することでそれぞれに応じたスキルポイントが貯まり、一定量を超えるとスキルレベルが上がって、「技」や「魔法」の発動が速くなり新しいものを習得したり出来ます。

 魔法は「マナエッグ」というアイテムを使用すると一つの属性を覚えることが出来、2つ以上の属性を覚えないと使えない魔法もあります。

レビュー:
 いや〜このソフト、一時期はまったはまった。もうズボズボにw。サターン版でプレイしてたのですが、かれこれ120時間くらいやりましたね。それでもレベルマックスに達していないという。
 ま、このゲームにレベルなんてたいした意味ないです。あるとすればHPや攻撃力などの基本ステータスをあげるくらいですか。そんなのは進めてりゃ勝手に上がりますから。それよりも大事なのはスキルレベル。これが低いと技や魔法が覚えられないばかりか、使うときにコマンド入力から発動までに時間がかかるので、敵の攻撃くらう確率が高くなっちゃいます。

 スキルポイントを稼ぐにはひたすら上げたいスキルの技・魔法を使いまくるか、範囲攻撃する種類のものでより多くの敵または味方を効果範囲内に巻き込むのがベストですが、全然魔法スキルを上げないで進めてて、ゲームの中盤から「全魔法・技の習得」にはまったため、120時間もの間プレイする羽目になりました(TT)。それでも面白かったのでいいです。

 とにかく、戦闘にはまるとついついやりこんじゃいます。コマンド選択式だからのんびりやれるけど、立ち位置とかスキルとかいろいろ考えながら、それでもIPゲージの進み具合で気が抜けないってのがもうヤミツキでw

 シナリオについても、個人的には大好きです。よくあるような、最初っから世界の危機とかじゃなくて、最初はホントに平和。ちょっとした冒険から始って、中盤でもまだそんなに危機でもないし、でも冒険から冒険の連続なんです。最初から世界を救うために「おつかい」やってるRPGはたくさんありますけど、このソフトは違う。(最終的には世界救っちゃいますけど。)
 まぁ、「失われた古代文明の探求」ってくだりがありがちといえばそうですが、そんなの現世だってマヤ文明とかエジプト文明とか神秘的なものって興味あるじゃないですか。いわばこれは「未知なるモノへのロマン」なのですw。

 ぶっちゃけ「RPG好きならこんなレビュー読むよりまず遊べ!」ってなくらいの、面白いソフトだと。
 あえていうなら、SS版からPS版に移植されたときに、キャラクターの画風が変わってしまったのがちょいと残念。SSの画風ほうが好きだな〜。