国鉄DD51 795号機(天賞堂完成品塗り替え)
〜全国各地を席巻した「偉大なる凸形」ディーゼル機関車〜
〜実車解説〜
国鉄の一大プロジェクト「動力近代化計画」の一環として昭和37年3月31日に一号機が誕生したDD51は、幾度かの
改良を経て性能も安定期に入り、昭和40年代に入るといよいよ全国に残る蒸気機関車を全廃に追いやるべく長期量産が開始された。
特に北海道には40年代末期から50年代にかけて大量に投入され、生き残ったC57とD51の多くはこのDD51と相方DE10によって
溶鉱炉に消え行く運命となった。蒸機ファンからは「赤ブタ」「デラックスD51」などと揶揄されながらも、蒸機全廃の立役者となった
DD51は昭和50年代には四国を除く全国各地で活躍し全盛期を迎えた。しかし、国鉄がJRとなり、合理化の嵐が吹き荒れる中
今度はDD51が電化やDF200などの新鋭ディーゼル機に追われる立場となってしまった。すでに初期の若番機は民営化の際に
切り捨てられる形で淘汰され、比較的車齢の浅い車輌が更新工事や塗装変更を受けながら現在も活躍を続けている。
今回紹介するモデルは、国鉄時代末期に経費削減の一環として行われた「省力塗装」を再現したもので、中京地区において
活躍したDD51やDE10の一部に見られた側面の白帯省略車である。余談ではあるが、現在もJR西日本に所属している
DD511043も一時期この「省力塗装」を施され、JR化後もしばらくそのままの姿であった事から異色機として話題となった。
結局一度きりの生産となってしまった天賞堂製品を、前ユーザーによってユーロライナー色に塗られていたのを更に塗り直したものです。
最近のJR貨物の更新車に良く似た雰囲気の塗装のものが存在し、それと混同されがちですがれっきとした「国鉄時代」の塗装です。
(DD51 795 でググれば現役時代の写真が載ったサイトが出てきます)
すでに実車は廃車となってしまい、この塗装でJR化まで生き残ったかどうかは不明ですが、一応JR型の無線アンテナは乗せたままです(^^;
追記:調査の結果、どうも795はJRに継承されずに廃車された様です。JRアンテナは外さないといけませんね(^^;
カトーのプラ製品とは、どこか違う独特の顔付き。悪く言えば、あまり似ていません。
このあたりが、再生産を避けられた理由のひとつでしょうか。
(ムサシノやエンドウの決定版が出ている以上、今作るとなるとほぼ完全新規製作になりそうですね)
足回りはモーターをキャノンEN22に換装したので重厚な走りっぷりを見せてくれます。
が、↑のアンテナが載っている状態なので細かい事にこだわるなら牽引する車輌はかなり限定されてしまいます。
コンテナ車でも増備してやらないといけませんね・・・