武里ホビーのDF90キットを組む!の巻

数ある国鉄ディーゼル試作機の中でも、比較的表舞台で脚光を浴びる光栄に浴したのが

このDF90でしょう。全盛期にはド派手な塗装でC62に混じって急行「北上」を牽引したり、

メーカーに突き返される形式も有った中、このカマは幸運にも国鉄に正式購入され、

国鉄ディーゼル新標準色を身に纏い70年代まで生き長らえたのですから。

 

そんなDF90のキットが今は無き「武里ホビー」より発売されていました。

一模型店の製品ですが製作には珊瑚模型が携わっているので、

珊瑚テイスト溢れるしっかりしたトータルキットに仕上がっています。

今ではムサシノモデルから超絶ディテールの完成品が出ていますが、

前から一度組んでみたかった形式でもあるので、このキットに挑戦する事に相成りました。

完成度80% このキット、基本的なパーツの合いはそこそこなのですが、

問題はボディーと前面との接合部で、そのまま付けようと

するとわずかに段差が出来てしまいます。

私の場合はオデコにハンダを盛って強引に削って

仕上げてしまいました(^^;

DF90の特徴は「海坊主」と呼ばれるその風貌に有ると

思います。写真と見比べてみると、キットは

やや前面窓が大きい気が・・・

側面ラジエターの表現方法もちょっと違いますね。

飾り帯を付けると俄然、DF90らしくなって来ます。

・・・相変わらず手摺り類の取り付け、私にはとても

面倒でだるい作業であります(^^;

下回りとボディーを載せてみました。スカートの下側が

一直線に処理されているのも実物と違います。

後で角線を裏打ちして修正する予定です。

乗務員ステップは、そのまま付けると完全な

「直線専用機」になってしまいます。(^^;

動力は昔ながらのカンモーター+インサイドギア方式。

やや騒音が気になりますが、

床板中央のデカいウェイトも相まって、かなりの

牽引力を発揮してくれそうです。

組立て開始から気になっていた箇所の修正を行いました。

運転室側面の雨樋を帯板で作り直し乗務員扉まで延長。

スカート下部の丸みを角線を裏打ちして再現。

これで国鉄購入後〜最晩年の姿に近づきました。

ほぼ生地完成となりました。

あとは各部の修正と塗装を残すのみ。

全体塗装が終わった状態。

あとは面倒でだるい手摺り類の色さしが待っています(^^;

各部にエナメルで色差し、あとは窓セル等を貼り付ければ

やっとこさ完成します。

画像では綺麗に見えますが実際にはタッチアップだらけで

酷い出来です・・・・・(;´Д`)

まだライト類の取り付けが出来てませんがとりあえず完成です。

簡単なようで、意外と手間の掛かったキットでした。

 

ともあれ、異色の大型試作ディーゼル機が当区に入線しました。

実車はこの塗装になってからは入れ換えが主な仕事だった

様ですが、模型の世界ではこだわらずに色んな活躍を

させてあげたいですね。

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