(ノリコ) | <作文> 「私のパパ」 三年四組二番 タカヤ ノリコ 私のパパは、とても偉い人だと思います。 宇宙で地球を守る仕事をしています。 「パパの乗っている宇宙戦艦は、宇宙で一番早いんだよ」と、いつも私に自慢します。 私のパパは宇宙戦艦 ルクシオン号の艦長です。 大きくなったら、私も宇宙パイロットになって、パパといっしょに宇宙へ行きたいと思います <作文 終わり> 2015年12月20日曇り後雨 父が死んだ、正確に言えば12月19日に死んだ。 父の乗っていた宇宙戦艦は、遠い宇宙で、宇宙怪獣に襲われたのだ。 父が死んだといっても、あまり実感というものが無い、今も宇宙の何処かで生きている様な気がする。 私も、父のいた宇宙に行く。私も、宇宙パイロットになるのだ。 |
音楽 | −アクティブ ハート− |
キミコ ノリコ キミコ ノリコ キミコ ノリコ キミコ ノリコ キミコ ノリコ |
<教室> わっ! なぁんだ〜、キミコかぁ。 な〜に、ぼ〜と見ってんのよ。あ〜ぁ、お姉様ね。 うん。私の憧れ、あんなふうになれたらなぁ・・・ふ〜、なれる分けないかぁ・・・私、才能ないもんね〜 なぁに言ってるの、まだマシーンに乗って一ヶ月よ〜、初心者なんだから、これから上手くなるのよ。 今週の乙女座は? 六日はラッキー、素敵な出会いが待っている そっか もう、いつまで黄昏ってんのよ。 5、6時間目のマシーン演習は全校合同だそうよ。 新しいコーチも来るんだって、早く着替えて練習しよ。 そうねっ |
キミコ ノリコ キミコ ノリコ 3年女子A ノリコ 3年女子A キミコ ノリコ 3年女子B 3年女子C 3年女子A ノリコ 3年女子A 女子A〜C カズミ 全員 カズミ 3年女子 カズミ ノリコ カズミ ノリコ カズミ ノリコ カズミ ノリコ カズミ ノリコ カズミ ノリコ カズミ ノリコ カズミ ノリコ キミコ ノリコ キミコ ノリコ |
<グランド> 188、189、190、191、192、193、194、195、196、197、198、199、にひゃ〜く! はぁ〜っ。えへへ あなた生身じゃ完璧なのにね。ど〜してそこまで出来て、マシーンは全〜然だめなの? あたしメカってだめなのよ、それに同時に二つの事なんて出来ないの。 モニター見ながら、手足動かすなんて、そういうのパ〜ス。 あ〜ら、余裕ね。 あっ 縄跳びで練習なんて 気にしちゃだめよ もう、慣れてるから あたし達とは、違うのね。 さすが、提督の娘さんね。うらまやしいわ また、こねで受かるつもりかしら。 失礼ね!実力よ。 あ〜ら、そうかしら ね〜ぇ およしなさい! お姉様! あなた方もパイロットを目指すなら、御自分にプライドをお持ちなさい! し、失礼します タカヤ ノリコ さん? はっ、はい! そお、あなたが、タカヤ提督の娘さんだったの。 お気の毒に、いろいろ大変だったでしょ。 いえ、もう慣れましたから。 <ベンチ> マシーンの操縦わね、六つのバランサーといっしょに、 二つの手足のフィードバックさえ気をつけていれば大丈夫よ。 そんなにいっぺんに!じゃあ、モニターの操作なんてどうなさっているんですか? そうね・・・。見て、考えるわ。 でも、次の瞬間には、なすべきことを体がやってくれるわ。 すごーい!天才ですね。 それは違うわ、タカヤさん。そうするために、努力するのよ! え?努力ですか?じゃ、努力の天才ですね。 わたくしもマシーンに乗って最初の日は転んだわ。でも、次の日から転ばない様に練習したの。 努力しだいで、あなたもそうできるわ えー、え!え!え!そんなー! あら、髪の毛が少し邪魔な様ね。 これを上げるわ(黄色リボン) あっ、そんな〜。 さ、がんばってね。タカヤさん は、はい! ん?ん?(ノリコの顔の前で手を振る)だめだこりゃ きみこ!今週の乙女座は? 六日はラッキー。素敵な出会いが待っている ・・・ほんと。今日は人生最良の日だわ〜 |
女性 校長 ノリコ (ナギサ) (シノブ) (キミコ) (女子?) ノリコ (キミコ) (シノブ) (ナギサ) ノリコ (キミコ) コーチ 生徒 コーチ 生徒 コーチ 生徒 コーチ 生徒 コーチ 生徒 コーチ 生徒 ノリコ コーチ 生徒 |
<グランド、全校合同マシーン演習> 前へならえ!直れ! えー、あのルクシオンの悲劇からすでに六年。 敵、宇宙怪獣に対して全世界を上げて”RX”計画を開始してから五年・・・ <ノリコのマシーン兵器内> ふぁ〜(欠伸) 例の計画、おとなりの男子部二名は昨日決まったそーよ。 こっちもお姉様は決まりよね。 そーね。問題はもう一人のほうね。 全校から選ぶそうだから、私たちにもチャンスはあるわよ。 あ〜、憧れのお姉様といっしょに宇宙に行けるなら、あたし死んでもいい。 バ〜カ、無理に決まってるじゃない。 三年のカシハラさんに決まりよ! なんでも今度のコーチ、中佐ですってぇ。その計画の為にわざわざ赴任してきたそうよ。 ふぅ〜ん。 しっ!コーチよ! <グランド> 私がー、今日からお前達に、マシーン兵器の操縦を指導するオオタだぁ! ついて来れぬ者は、容赦なく叩き落とす! えー! まず、全員のオートバランサーを切る! えー! これから、二度と使用は許さん! えー! (リモコンのスイッチを押す) きゃー 実戦は手動が基本だ!自力で立てないような奴は、学科からやり直せー! そのまま、全員グランド50周! え〜 出ぱーつっ! 声をだせい! ファイト!ファイト!・・・・ あれ?あれ?・・・えーっと、走る、走るは、こうだっけ。あ〜〜あ〜あ〜あ、おおっつ (リモコンのスイッチを押す) そこの一年!マシーンから降りろ!自分の足で五十周してこいー! (笑い声) |
(放送) キミコ ノリコ キミコ |
<更衣室> (下校の時刻に成りました。まだ校内に残っている生徒は、すぐに下校してください。) ねー、ねー。ノリコ、ノリコ、早く帰ろ。ダメだよこんな所で寝ちゃあ ・・・もうダメー、動けない。 意地になって本当に五十周もするからよ〜。 ほら、ほら早く着替えて、帰ろ! |
ノリコ |
<ノリコの部屋> (電話のベル) はい・・・うん・・・えー!あたしが!? |
キミコ ノリコ 女子生徒A 女子生徒B 女子生徒A 女子生徒C 女子生徒D 女子生徒E 女子生徒F 女子生徒 女子生徒G |
<掲示版の前> 通告 二〇二一年七月七日をもって、以下二名を連合宇宙軍第六十条に従い、 第三次新造ロボット計画パイロット候補生として、沖縄高校女子部代表に選出、 帝国宇宙軍少尉に任官する。 以後、所属は第七艦隊・上級軍艦エクセリオン。 また、同二名は同年七月二十一日、第一学期修了後、 帝国宇宙軍衛星軌道基地シルバースターに転校する。 高等科代表 女子部三年 アマノ カズミ 女子部一年 タカヤ ノリコ 以上 帝国宇宙軍付属沖縄女子宇宙高等学校校長 イノウエ 健明 ねえ〜 ほんとだぁ ほ〜ら、あの娘よ。なんでも父君が全滅した艦隊の提督だったんだって。 じゃ〜こねでパイロットに? 決まってるでしょ。ものすごっいグズなんだから、昨日見たでしょ。 コーチもひいきよ! いやね どーやって取り入ったのかしら 全滅娘が、そこまでしてお姉様に近づきたいのかしら ねえ〜 全滅娘がパートナーじゃお姉様が可哀想よ〜 |
キミコ ノリコ カズミ コーチ カズミ コーチ カズミ コーチ カズミ コーチ カズミ コーチ (ノリコ) |
<職員室前> ほら。 ・・・うん。 私は、コーチが何を考えているのか・・・ <職員室> わたくしにはコーチが何を考えているのか、分かりません! あの子はまだマシーン兵器に乗って、一ヶ月しかたっていません。 宇宙に行くのは、同じ三年生のカシワラさんが、適切だと思います。 ・・・あの子は、タカヤ提督の一人娘だそうですね。 わたしは、提督の宇宙戦艦ルクシオンの生き残りだ。 えっ?・・・それで彼女をパイロットに 馬鹿者! ぁ いいか、この計画はお前が考えている以上に重要なものなんだ。 人類の存亡をかけた問題なんだ。 だったら、なぜ・・・ 責任者は私だ。 あいつなら、やれるかもしれない・・・ 一体何を? バスターマシーン・・・・宇宙に出れば分かる。 (コーチが、パパの船の生き残り・・・) |
CM | ・・・ |
キミコ ノリコ キミコ ノリコ |
<掲示板の前、掃除の時間> で、どうするのノリコ? ・・・お姉様には、完璧に嫌われるし、パパのコネでパイロットになって、 学校中の人を敵に回すし・・どうしよう・・・もう・・最悪・・・ 今週の乙女座は、他人との誤解やトラブルに注ー意! まあ、それでも任官された以上、動けるように、練習しといた方がいいんじゃないの。フン! ・・・そうね。 |
ノリコ キミコ ノリコ キミコ ノリコ |
<格納庫> ・・・ がんばってねぇ うん・・・ あっ、イタぁ!(座席に画鋲) どーしたの? (泣き声)・・・もうイヤだ、・・・もうイヤだよ〜 |
ノリコ コーチ ノリコ コーチ ノリコ コーチ |
<廊下> コーチ! お願いです。もういじめるのは止めて下さい! お前を任命した事か?どうしていじめだと思う。 だって私、才能なんてありません。絶対ありません!見込みもありません。 みんなも、ひいきだって言ってます。 それに、アマノ先輩のパートナーだなんて、ひどすぎます、残酷です。 言いたい事は、それだけか (泣き声) お前がパイロットになる為に持っていない物を、アマノが持っているというんだな。 付いてこい! |
コーチ ノリコ コーチ (カズミ) コーチ ノリコ コーチ |
<神社近くの小高い丘?> あれを見ろ!あれがお前にないものの姿だっ! あっ(驚きの声) お姉様が鉄下駄を! 確かにアマノには素質がある! しかし、それ以上にあいつの才能を形造っているのは、あいつ自身の努力だ! (そうね、そうする為に、努力するのよ。) 確かに、お前には才能がない!努力の分が、すっぽり抜けているからだ。 しかし、お前には素質がある。だから選んだ。 タカヤ!努力をしろ、才能を磨け、他を頼るな!いいか、自らの全身で感じ、頭で考え 心で判断しろ!宇宙で頼れるのは自分だけだ! ・・・コーチ そしてアマノと共に宇宙へゆけ! お前には、やらなければならない事があるはずだ。 |
3年女子A 3年女子B 3年女子C 3年女子B |
(時計 4:10) (練習するノリコ) ふーん、すぐに辞退すると思ってたのに意外とがんばるわね、あの子。 やるじゃないの。 基本は、うまくなったじゃない。 そりゃそうよ、ずーとコーチが付きっきりですもの、上手くなってあたりまえよ |
カシハラ コーチ カシハラ カズミ カシハラ |
<格納庫> コーチ!あたしのどこがタカヤさんに劣っているっていうんですか。 教えてください、コーチ! 答える必要はない! コーチ! およしなさい! 見苦しいマネはなさらないで、カシワラさん。 うぐぐぐ・・・・ |
カシハラ ノリコ カシハラ |
<シャワー室> 少尉任官おめでとう、タカヤさん。 明日はいよいよ出発ね。その前に今日の放課後、あたしに付き合って頂けないかしら。 は、はい。 御自分のマシーンに乗っていらっしてね。オホホホー(不気味な笑い声) |
カシハラ (カシハラ) ノリコ カシハラ ノリコ カシハラ ノリコ (キミコ) (カシハラ) (コーチ) (カシハラ) ノリコ コーチ ノリコ キミコ カズミ コーチ カシハラ ノリコ カシハラ カズミ キミコ ノリコ カシハラ カズミ ノリコ |
<夜のグランド> あなた、出発までには止めると思ったのに、意外と頑張ったわね。 でも、止めないなら、あたしが止めさせてあげるわ!行くわよ!全滅娘! 距離、9.7、8.5、えーと、えーと、はっ! きゃーーーーっ! あー うぐっ オホホホー、オホホホー、走るのが精一杯のあなたに格闘戦は無理のようね ・・・ あなたのっ!・・・実力をっ!・・・みんなにっ!・・・見てっ!、もらいなぁさーいっ! あーーーっ ノリコ、大丈夫? コーチ!もう止めさせて下さい。これ以上は無理です、ノリコが可哀想です! 何を言ってるの、実戦はこんなものじゃないのよ! その通りだ! 他の誰が認めても、このあたしが認めないわー コーチ・・・コーチ、どうしたらいいんですか、コーチ (他を頼るな。全身で感じ、心で判断しろ!) そうだ・・・なまじモニターなんか気にしてるから・・・ やってみる! モニターを切った! なんて事を・・・ ・・・(サングラスが輝く) バッ!バッ!バッ、ばっぁかにしてーーー! これで終わりよ! トライアングル・パアーーーーンチッ! 今だ! トー とっ、飛んだぁーーー まさかっ!? あっ イ・ナ・ズ・マ、キィーーークッ! ・・・負けたわ。 マシーン兵器に乗って一ヶ月の子が、あのイナズマ・キックを・・・信じられないわ はぁーはぁーはぁー |
コーチ ノリコ |
<空港> タカヤ、アマノ、お前たちは、いずれ先行遊撃マシーン兵器部隊、トップの一員になる。 しかし、本当の困難はこれからだ。真のトップとなるため、本当に人々を守り、 仲間を救える宇宙の戦士となるため、努力を止めるな、乗り越えろ。そして、戦え! あっ!、あ〜、奇麗な富士山 うん!トップをねらえかぁ |
第二話 「不敵!天才少女の挑戦!!」 ・・・ユングの登場ですね。