カイロで健康

電動バリカン (せん定)

庭のせん定に、電動バリカンを使って腕が上がらなくなった症例を考察してみました。

せん定バリカンで痛めた背骨

●はじめに

60歳代、女性、主婦
右肩が痛くて、手が上げられない。
病院や接骨院に2ヶ月通って少し良くなったがまだ手が上がらない。
車で1時間半かけて来院。

症状

背骨を触診すると、背中の骨3番5番が、ヘコんでいる。(前方変位)。
腰の骨1番もずれている。
右肩、肩甲骨周辺の筋肉が硬化している。
右肩を大きく広げる動きで、肩甲骨が背中の骨を押してズラしてしまい、肩の痛みが回復しないようです。


施療

背中の骨(特に前方変位)、腰の骨を調整。
肩関節、肩鎖関節、肩甲骨周辺の筋肉、右腕の筋肉を調整。
帰りには、少し突っ張った感じはするものの肩が普通に回るまで改善。

問診していくと、

庭に植木が多く、特にドウダンツツジの生け垣をせん定するのが大変だそうです。
そこで今年は、電動バリカンを購入して、せん定はスムーズに終わったのですが、考えてみると、そのせん定作業後に、肩が痛くなったそうです。


せん定バリカン

電動バリカンでせん定する動作を再現してみると

腕だけで右に大きく振り回すと、肩甲骨が背中の骨をおしてしまい、前方へのズレが生じたと考えられます。
手の先には、電動バリカンの重量があるので、勢い余って振り回しすぎになりやすくなります。
さらに、脚立などで、足腰を固定していると、上半身だけが回転して腰の骨1番に負担がかかり、足腰を痛めやすいと考えられます。

せん定時の電動バリカンは、
腕だけで大きく振り回さず、体全体をつかって楽しく作業しましょう。

カイロで健康
「環境 首・肩」