2022年の熱中症対策
ネック クーラーで、首が回せない患者さんを考察してみました。
60才代、男性、自営業、年に、数回来院。
いつもの腰は、大丈夫なんですが、夏バテか、首が回らなくなって、肩から腕に力がぬける。
車の運転でも、首が痛くてバックが、できない。
うつむき時、右足がわずかに短く骨盤を調整。
首を診ると、いつもになく、硬直している。
首の筋肉調整したのち、1番2番5番7番と続けて調整。
肩から腕にかけて、筋肉調整。
座って、肩から腕を動かしても、痛みなく、動きも大丈夫。
首は、回すと痛むので、その部位を診ると、胸鎖乳突筋の鎖骨側が筋張っているので調整後、楽になった。
首の局所に、硬直がみられたので、話していると。
外仕事で、ネック クーラーを使いだしてから、おかしいのに、気が付きました。
首に当てると、頭の汗がスーッとひくそうです。
バッテリーは、何時間も持つので、冷やし続けていたので、筋肉が硬直し、首や肩が動きにくく痛みを出したと考えられます。
ネック クーラーは、血液を効果的に冷やすように、首の付け根やや前方に冷却プレートがあります。
その部位は、胸鎖乳突筋の奥に血管がありますので、当然、胸鎖乳突筋も冷え冷えの状況になります。
胸鎖乳突筋、その周辺組織が、血流の減少、筋肉の硬化で痛みが出たと考えられます。
首は、200g以上で重さを感じるようです。
ネッククーラーはやや重量がありますので、骨格や筋肉に負担をかけたのも、要因の1つでしょう。
迷走神経の一つ反回神経が冷えて麻痺すると、
ガラガラ声になったり、食べるのにむせて誤嚥する、可能性があると考えられます。
症状に気がついたら、冷却をやめてみましょう。
交感神経の交差点、星状神経節が、冷えて麻痺すると、
星状神経節ブロックと、同じような症状が出ると、考えられます。
上半身の血流を良くし、痛みを和らげたり、筋肉をゆるめます。
首を冷やしているのに、上半身が火照ってきたり、感覚が悪くなったり、力が入りにくくなったりしたら
気をつけたほうがいいようです。
甲状腺は、冷やされると、活動が、盛んになります。
甲状腺ホルモンの出が良くなって、イライラ、動悸、多汗、手の震えなどの症状が出る可能性があると考えられます。
首を冷やしているのに、ドキドキしてきた、汗が増えてきた、手が震えてきたなどに、気をつけたほうがいいようです。
ネック クーラーは、バッテリで冷却するので、長時間、冷やし続けることができます。
捻挫・打撲で冷却は、30分ぐらいで深部が冷えますが、ネッククーラーは、2時間以上冷やし続けられます。
そのため、深い組織まで冷え続けるるので、ジェルや氷とは異なり、注意が必要なようです。
ネック クーラーは、電気で冷却するので、10度以上、冷やせるようです。
気温差、5度以上では、体にかなりの負担がかかり、脳卒中や心臓発作が発症しやすくなると言われています。
体の一部の冷却ですので、問題はないかと思いますが、注意は、必要でしょう。