カイロで健康

伝票

伝票が机の左下奥に置いてあり、頻繁に出し入れすることで腰痛になっていた症例を考察してみました。

●はじめに

20歳代、男性、飲料販売。
右腰痛、1週間前から足が強くしびれてきた。
以前右膝半月板損傷(内視鏡手術)、腰の骨5番ヘルニアと言われている。

■症状と結果

左仙腸関節、腰の骨1番、3番、5番が、ズレ、腰の骨が全体的に右に湾曲。
2回目4日後、帰ってから体がだるかった(好転反応)1日あり。
3回目11日後、腰は、ほとんど改善、足のシビレは、強弱がある。
4回目18日後、足のシビレもなく改善。

▼あとがき

机の左下奥に、伝票は、机上に置くようにして改善しました。


左机下の伝票を取る

症例では
机の天板の下に伝票用の棚を作って置いていました。
手は届くし、たくさん置けるし、席は立たなくていいし一見便利そうに使っていました。

そこで、机の左下の伝票を、取る動作を再現してみました。

体を傾けないと伝票が取れない位置にあるので、上半身が一体となって、腰部から傾いています。
そのため左の座骨に加重が移動して、右の腰背部の筋肉が体を支え痛みを出していたと考えられます。

また腰の骨に右湾曲が生じていたのは、体が順応してきたと考えられます。
腰の骨の一番下である5番が、右湾曲の影響で負担を受けて、靱帯など神経の周辺軟部組織が炎症していて足のシビレを出していたと考えられます。


腰部の湾曲

問題が生じていたところは、左の仙腸関節、腰の骨の右湾曲、右腰部の筋肉の緊張と硬直でした。

対策は、伝票を、机の上に置くようにしました。
机の下の棚は撤去しました。


便利そうに見える棚が、体にほんの少しの角度を与える事で腰痛を引き起こしている症例でした。

机の下は、物を置きたくなりますが、「広い足元が健康のため」と割り切って物を置かないようにしましょう。

机の下、広い足元は、健康の証

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