カイロで健康

動力噴霧器(どうふん)

動力噴霧器(肥料や消毒薬をエンジンで飛ばす機械です)で腰背部痛になった患者さんを考察してみました。

●はじめに

60才代、男性、定年後稲作。腰背部痛で来院

■症状と結果

腰の骨1番、背中の骨5番のずれと周辺筋肉の腫れ
14日後、2回目、3日で回復していましたが、今回、また、動噴で無理したら、痛くなってきた。

▼あとがき

動噴で悪くなるのを、本人も自覚していましたが、稲作面積が大きいのでついつい無理をしてしまい、3日ほど続くと、悪くなるそうです。


動力噴霧器

動力噴霧器は肩に下げるタイプで、上の溶液タンクに20kg、本体が10kg、全体で30kg程あるそうです。

下からは、背負って立ち上がれないので、軽トラックの荷台にセットしてから担ぐそうです。


動力噴霧器と背骨

背中に当たる部分は、パイプでできており、上下の2箇所で支えるようになっています。
丁度パイプが当たる部位の、背骨が肥厚し(その部位に異常な過重が加わり骨が厚く大きく変形した状態)関節の動きが悪くなって、痛みが出たようです。

農業では、動力噴霧器は、よく使われており背骨の変形は、60歳以上で多く診られます。


農作業は高齢化しており、おじいちゃんの来院が目立ちます。
60才の厄年を超していると骨の変形が進みやすくなりますので、強い荷重で体を悪くしてしまいます。無理は禁物です。

気持ちは、若く。
体は、やさしく、大事に使いましょう。

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「環境 足腰」