カイロで健康

円座型クッション

円座型クッションで足の付け根、腰痛になった症例を考察してみました。

左座骨、股関節の後方へズレ

●はじめに

70歳代、男性、建築業
左足の付け根と腰痛で来院。

・症状と結果

左の座骨、股関節部位が後方にズレている。周辺部の筋肉の硬直。
左仙腸関節、股関節、腰の骨5番を調整。
帰りには、歩いても気にならない程度に改善。

・あとがき

左のズレに異常を感じたので経験から、クッションを疑ったところ、
円座(ドーナッッツ)型クッションを車に使用したようです。


円座型クッションの使用

お尻の方から、骨格模型を見たところです。

円座型クッションは、尾骨骨折や、肛門の手術など、座ったときに、患部が当たらないように使用します。
このような状態では、座骨面は、円座型クッションに乗り安定します。
尾骨、肛門部位は、浮き上がって、圧迫を受けません。


円座型クッションの車での使用

車のシートに円座型クッションを使用した場合、
背もたれの前に、置くように配置されます。

その状態で座った場合、当然背もたれにもたれた状態で座ります。
すると、座骨の後方にクッションが当たり、本来の円座型クッションの用途とは異なる使用状況になります。
そのため、骨盤の上方が前傾、下方の座骨、股関節部位が後方に捻られてしまいます。
最近の車は、トルコン車なので左足を動かすことが少なく、持続的な捻られる力が左に多いので、左側の痛みが早く出たと考えられます。

円座型クッションで座骨、股関節部位が、後方に行くのは、頭の中で考えると理解できませんでした。
しかし、車のシートに使用する条件により、問題が生じる、なるほどと思える症例でした。

形状の変わったクッションは、不均等な荷重がかかるので、気をつけましょう

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「環境 足腰」