カイロで健康

使い捨てカイロ 腰部

冬場になると、使い捨てカイロを腰に使用して腰痛になる患者さんが増えるので考察してみました。

●はじめに

20代後半 女性 建設現場監督

■状況と結果
腰痛で来院。腰部が、赤く腫れあがっていました。(四角く)。
その部位には、寒くなったので、使い捨てカイロを当てていたそうです。
腰の骨5番を、調整、テーピングとアイスパック使用。
2回目で改善。

▼あとがき

寒くなると、使い捨てカイロは便利で、腰などに貼ると、一部だけ動きがよくなり、力が集中したり、炎症が加速されたりして腰痛が出ることがあります。
低温やけどにも注意しましょう。
寒さには、ウインドブレーカやフリースの着用をおすすめします。

メルマガ43号

ホカロンを貼る位置

●患者さんの多くは、

大判タイプで腰の骨2番目から5番目
普通の大きさで腰の骨4番目から5番目の場所に貼って来院されます。

皮膚面が赤く変色しておりブヨブヨした腫れた感じに触診できます。

回復には2週間から1ヶ月以上かかることもあります。
低温やけどになっており病院を紹介した例もあります。


使い捨てカイロの熱は、皮膚から脂肪層に伝わり、運動機能系の筋肉(脊柱起立筋など)や筋膜、靱帯に伝わります。
温熱の効果により、局部の血行促進・筋肉の緊張を緩めます。

しかし、体を動かしているうちに温めた局部がゆるんで動きが集中して、疲労・炎症し痛みが出ます。
また、汗により、使い捨てカイロの発熱が促進され、温度上昇と湿気で、炎症が加速されてしまいます。

脊柱起立筋は、首から腰まで達する長い筋肉群です。
そのため、事務仕事など腰を使わなくても、腕や頚部を使うだけで首から腰に影響を及ぼし肩首痛や腰痛を引き起こすと考えられます。

参考リンク:日本カイロ工業会

寒い=温める=手軽な使い捨てカイロ腰痛 になってしまうようです。
寒い=保温=重ね着3枚(肌着・保温着・保護着)→快適・健康 でいきましょう。

使い捨てカイロは、ポケットで手を温めたり、服の上から使いましょう

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