カイロで健康

キッチンの足元

キッチンの足元に、漬け物ビンを置いて、腰痛になった患者さんを考察してみました。

●はじめに

50歳代、女性、事務仕事、
半年前から左腰痛、最近キッチンで立ってられなくなってきた。
病院では、椎間板変性と診断。

■症状と結果

右仙腸関節、仙骨、腰の骨1番、大腰筋の緊張
5日後2回目に、「1日半あたりから楽になりました」
「今日は、全体を調整しておきますね」と施療完。

▼あとがき

黒酢の流行った時です。果実を黒酢で漬けていました。
そのビンが左足の前においてあり、キッチンに立ったときに、体をねじって立っていたのが良くなかったようです。

さらに足元のマットには、足の位置が書かれている足つぼ健康マットが使われていました。
そのため、足の位置が固定されていたのも、体のねじれを固定して筋肉に負担が増えていたのも原因の一つだと考えられます。


左足元にゴミ箱をおいてみました

コンロで調理する状況で、症例のように左足の前に、ゴミ箱を置いて再現してみました。

上半身は、コンロと平行に向き合い、調理をしたときも、あまり動きがありません。
しかし下半身は、左足が一歩後ろにひいているので腰部を中心にして、左まわりに旋回しています。

さらに左足が一歩後ろにひいているので、体の重心位置が離れるので背部や腰、足の筋肉に負担が増えています。


腰がねじっていた部位

症例は腰の骨1番と仙骨のズレが大きく診られました。

上半身は動いていないので、ねじった力は、仙骨や、腰の骨1番に集中して加わり、大きなズレが生じて痛みを出していたと考えられます。

股関節、膝関節、足関節など足に、ねじられて無理がかかります。
そのため腰だけでなく足全体にも痛みをひきおこしていたと思われます。


狭いキッチンでは、漬け物ビン、ゴミ箱、醤油ビンを置くなど結構ありがちな状況です。
作業では、ちょっとやりにくいな、程度ですが、下半身には、結構無理がかかっています。
つまずいて転んだり、つま先をぶつけたりする危険性もありますので、足元に物を置くのは避けた方ががいいでしょう。

キッチンの足元には、物を置かず広く使いましょう。

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「環境 足腰」