ウエストニッパーで、腰痛・腹部痛になっていた症例を考察してみました。
20歳代、女性。腰痛、腹部痛で来院。
腹部の筋肉の硬直を調整。腰の骨の変位を修正したところ、帰りには、ほぼ改善。
出産後でおなかが気になったので、ウエストニッパーを使用。
腹部を締めつけて筋肉痛とウエストニッパーの端部で腰の骨に無理が加わりズレたようです。
この状態で体を動かすと、締めつけている部分は、動きが制限されます。
そのため、ウエストニッパーの端部分の背中の骨11番12番に、力が集中して関節に無理が加わりズレたり、周辺の軟部組織が炎症を生じ痛みが出ます。
さらに、その関節から出ている神経ラインにも影響が出て、足が上げられない、おしりや足の付け根が痛いなどの症状が出ていることもあります。
コルセットや骨盤ベルト等も同じように注意が必要です。
ウエストニッパーなどで腹部を締めつけると、腹圧が上がり筋肉を補助するので、シャキっと一時的には楽になったように感じます。
しかし、動きが制限されて動かさない分、筋肉がやせ細り弱くなります。
弱くなった腰でウエストニッパーを外すと、より弱く感じますのでさらに締め付けを強くしてしまいます。
締め付けの強化、締め付け時間の延長により筋肉低下スパイラルに落ち込んでしまいます。
その弱った筋肉自体が痛んだり、腰の骨がずれて、腰痛や足のシビレなどの症状に進行していきます。
腹部は締めつけないように注意が必要です!!