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骨盤ベルト

骨盤ベルトによる締め付け力から考察してみました。
■変形の考察1(高荷重)
靱帯・健が変形してひずみが残るには、変形量3%が必要で、3%に達する応力は40Mpa程度必要です。仙腸関節の概算面積を500mm2とすると、変形が残るためには2000Kgの荷重が必要です。
骨盤に掛かる位置から、レバー比を5とすると、400Kgの荷重が必要となります。
ベルトや座布団などで、これだけの荷重は生み出せないため、高荷重による、仙腸関節の変形ひずみが発生しているとは考えにくいです。

■変形の考察2(低荷重)

関節に一定かつ連続した低荷重が加わった場合、クリープ現象(荷重を加えたときに、時間とともに変形していく現象)が生じて、変形が戻らなくなります。
この現象は6時間〜8時間で顕著になります。

■ベルトの締め付けでクリープ現象が、生じるか、

内側の締め付け力を1Kgと想定して、レバー比5で算出すると、仙腸関節に5Kgの荷重が連続して加わります。
1日の作業時間8時間の連続装着では、5Kgの低荷重が常に加わっていると考えられ、クリープ現象が発生し仙腸関節の変形ひずみが生じたと考えられます。

骨盤ベルトで腰痛になる原因は、
仙腸関節に、ベルトの締め付け荷重が加わりクリープ現象が生じて
関節の動きが大きくなって浮腫、炎症し痛みを出したと考えられます。

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