カイロで健康

骨盤ベルト

骨盤ベルトで腰痛になった症例を、「骨盤のしめつけ」から考察してみました。

生ゴムベルト

●はじめに

京都に旅行に行かれて、おみやげに骨盤ベルトを買ってこられました。
その着用後に腰痛で来院されました。

■症状と結果

骨盤の仙腸関節部位が、浮腫、炎症、動きが異常に大きくなっていました。(ハイパーモビリティ)
関節を調整して、靱帯の再生するまで、2週間から1ヶ月程度の改善期間が必要でした。

▼あとがき

同じ物を買われた方が、何人も来院されました。


骨盤を上からみた
骨盤を上から見た状態

このベルトは、生ゴムタイプで、幅10センチほどの大きさです。
締め付けが弱いとずれてきてしまいます。そのため強めに締め付けて使用していました。

締め付けた状態で、歩いたり、バスに揺られたり、家に帰って片付け、掃除などで連続装着していました。

ゴムベルトの締め付け力が、腸骨に加わります。
その力が仙腸関節前下部の支点を軸にして仙腸関節部の靱帯を引っ張ることでの仙腸関節の動きが大きくなり浮腫、炎症したと考えられます。

臨床経験上、片側の前方上方変位が多く感じます。

荷重から考察してみました

骨盤ベルトは、腰がしっかりしたり、ずれないように固定できると思われますが、
実際は、仙腸関節を締め付ける事で、関節の動きが大きくなる関節もあり、浮腫、炎症によって腰痛になることがあります。

骨盤ベルトは、腰痛の原因になることもありますので注意しましょう

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