カイロで健康

首冷却マフラー

2011年の暑い夏、省エネグッズで、節電にがんばりました。
ジェルタイプ保冷剤の入った、首冷却マフラー、タオル、スカーフなど、首を冷やすグッズがありました。
その首冷却マフラーをリフト作業で使い、首が回らない、寝ていても痛くなった患者さんを考察してみました。

●はじめに

50歳代、男性、リフトマン
急に、寝返りで首が痛く、回わらない。今日は、仕事を休んで来院。

・症状と結果

首周りの筋肉が、異常な硬直、首の骨1番、背中の骨1番を調整。低周波、筋肉調整を施療。
帰りには、首の回転は、出来る。少し引き連れた感じに改善。

・あとがき

暑いので、新商品の首に巻くジェルタイプの首冷却マフラーを使用しました。
徐々に肩や首がだるくなり、ある日、寝返りで痛いなと感じて、朝起きたら急に首が回らなくなっていたそうです。

メルマガ515号

筋肉の硬直と首の骨1番、背中の骨1番

首周りの筋肉が、異常な硬直(筋張った感覚)でした。
これは、胸鎖乳突筋や僧帽筋の浅い筋肉だけでなく、内側にある板状筋や斜角筋も硬直していることから熱がこもって内部の筋肉までダメージを受けたようです。

首冷却マフラーは、冷えている状態から、だんだん温かくなってジェルが熱をため込むようになります。
さらに、ジェル部分には、通気がないため、汗による気化熱が生じず、首に熱が溜まりやすい状態が作られたと考えられます。


リフト作業で後ろ向き

リフトの仕事では、後ろ向きに走行します。
そのため、後ろを見るのに、首、肩など回転する力が加わります。

首の骨1番、背中の骨1番が特にズレが大きかったのは、
首に巻いた首冷却マフラーの上端が、首と頭のつなぎ目、ちょうど首の骨1番に繰り返し負荷をかけたと考えられます。
下端は首と肩のつなぎ目に負担をかけ、背中の骨1番をずらしたと考えられます。

ジェルタイプ(300グラム)は、タオル(150グラム)と比べて倍ほど重さがあります。
200g以上で、重さを感じるため、首の筋肉や関節に掛かる負担が大きく、痛めやすい要因だと考えられます。

首冷却マフラーで、首や肩を使う仕事には、注意が必要なようです。

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「環境 首・肩」