カイロで健康

ビーズクッション

ビーズクッションが原因で腰痛になっていた症例を考察してみました。

●はじめに

50歳代、女性、主婦
2ヶ月前から少しずつ腰が痛くなってきた、最近はお尻や足の付け根も痛みだして来院。

■症状と結果

左仙腸関節、仙骨、のずれ、股関節が前方にずれている。
腰部の背筋、足の大殿筋が硬直。
関節を調整、筋肉には低周波使用。帰りには、回復しました。

▼あとがき

3ヶ月前から、ビーズクッションを買って、居間で座ってテレビ見たり、お昼寝したりしていました。
それで、腰痛を引き起こしたと考えられます。


ビーズクッション

椅子や畳で座る場合は、座骨(内側矢印)が体重を主に支えています。

ところがビーズクッションは、お尻や足などに分散して体重を支えるので、股関節が持ち上げられるように力が加わります。

そのため、長時間の使用により、股関節など靱帯が伸びて関節がずれて固定化すると考えられます。

似たような例として、ぬかで作った「ぬかクッション」も同じような症状が出ていたことから、沈み込み体圧を分散させるのは合わない事があるようです。

ウォーターベットやフカフカのベットで寝られないのも、体圧分散の効果を体が拒否しているためだと考えられます。


腰痛や足の痛み

臨床的には、うつむき時に股関節(正面で座っていると両側、横向きでは、下側)が前方に回転してお尻の筋肉が引き連れて硬直した感覚です。

上向き時につま先がお互い内向き、足の付け根付近が硬直、筋張った感覚があります。

骨盤や腰の骨にもズレが診られ、さらに周辺軟部組織に硬直が診られます。


映画を見ると、欧米人は、フカフカが合うようですが、モンゴロイドの日本人は、フカフカが苦手の人種なのでしょうね。

骨格や地域、習慣の違いに合わせた生活環境は大切であることを症例から感じます。

フカフカは、合わないなと感じたら、使用を控えてみましょう。

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「環境 足腰」