カイロで健康

草むしり の いす

いすに腰掛けて草むしりをして腰痛になった患者さんが
春先で、続きましたので、考察してみました。

●はじめに

80歳代、女性、畑仕事
2 週間前から、草むしりしていたら左の腰が徐々に痛くなってきて昨日から、痛くてがまんできない。

・症状と結果

左仙腸関節のズレ(左腸骨の後方変位)
腰背部の強い筋肉痛
高齢のため直接アジャストはせず、カウンターストレインを使用。
低周波、筋肉を調整して、帰りには、改善。

・あとがき

草むしりは、大変ですね、とお話ししていると、腰がだるかったので、腰のためにタイヤの付いた椅子を2日前から使っているのですが、腰が痛くなってきた。
少し前にも、同じような患者さんが、ありました。
どうも、腰掛けて草むしりに問題がありそうです。

メルマガ595号

腰の角度は、どちらも10度

いすに腰掛けた姿勢で、腰が上がります。
そのため、腰を曲げる角度が強くなって腰に負担がかかり腰痛になると考えられます。

触診では、背部、腰部の背中側の筋肉が、かなり硬直している状態が見受けられましたので、症状からも腰の角度に問題があると、再現してみました。

ところが、
草むしりの体勢では、足と体が接触するので、どとらも10度程度と同じになりました。
そのため、腰を曲げる角度が強くなって腰痛が発生したとは、考えにくい結果になりました。


いすに座ると、重心が後ろに移る

そこで、何が異なるか、体の重心に着目してみました。

普通に屈んだ場合は、足で立つのでほぼ中央で支えています。

ところが、いすに腰掛けた姿勢では、いすに重心が移っています。

つまり腰掛けることで、重心が後ろに移ります。
前屈みを支える距離が長くなり、腰にかかる負担が、大きく増えて、腰痛を引き起こしたと考えられます。

車輪が付いて移動できるタイプなども同じように気をつけましょう。

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「環境 足腰」