まくら無しで、腰痛になった患者さんを考察してみました。
まくら無しで腰痛
40歳代 男性 機械保全 ガッシリタイプ
状況:1年前から朝一番、腰が伸びない で来院
右仙腸関節、腰の骨5番、頚椎1番5番7番を調整
結果:1週間後 2回目で、改善。
朝一番に痛む、腰の中央、なので初回から寝具に着目、ガッシリタイプで、枕無し!!・・・コレダ
やはり背骨のズレは、腰部よりも頚部に多く発生。
仰向時に、首が後屈した状態で、おやすみされていました。
初回時、枕の高さを指導。2回目で「爆睡してます」だ、そうです。
・・・・ガッシリタイプの男性の、まくら無しは、つらい!!・・・・
メルマガ31号背骨の中には、大切な脊髄があり脊髄膜で覆われています。
首は、前屈や後屈することで、脊髄や脊髄膜は伸ばされます。
まくらの必要な人が、まくら無しで寝ると、首が強い後屈になり脊髄や脊髄膜が強く引き延ばされてしまうと考えられます。
脊髄を包んでいる脊髄膜は、頭の後ろの大後頭孔とお尻の先にある尾骨の2カ所だけが骨に付いています。
そのため、首で脊髄膜が引き延ばされると尾骨が引かれてねじれてしまうと考えられます。
今回の症例では、まくら無しの後屈姿勢が、首の骨1番と後頭骨にねじれを生じさせ、脊髄膜を引きつれて尾骨がねじれて、尾骨周辺から腰痛が発生していたと考えられます。
施療ベットに仰向くと、首が後屈姿勢になる患者さんは、男性や高齢の女性(円背)に多く診られます。
その時、「これぐらいの高さで、沈まないまくらにして下さいね」と言うと、
「えーー低いまくらが健康にいいって聞いてますけど・・・」と言われることが多いです。
みなさん、どこから聞いてくるのでしょうか不思議です。
まくらが必要な人は、使いましょう