いびきまくら で首が回らなくなった患者さんを考察してみました。
80歳代、男性、4年ぶりに来院。
肩と首が痛くて、最近、首が回せなくなってきた。
頚椎5番が、大きくズレている。
首の前の筋肉(胸鎖乳突筋)が引きつっている。
まくらを変えたそうです。
頚椎2番5番、腰の骨1番5番を調整。首、肩の筋肉、腕を調整。
帰りには、症状は改善しました。
いびきや無呼吸症候群に効果があるという、
頭の先が低くなって、のどを押し出し気道確保する
いびきまくらを父の日にもらったようです。
せっかくですので、テレビを見るときに、逆向で使ってはどうですかと、お話ししていました。
最近の流行言葉に脊柱管狭窄症や無呼吸症候群があります。
流行にまどわされず使って効果を感じなければ、止めてみるのも手です。
救急手当てでは、あごを上げて、頭を下げて、気道確保します。
つまり、まくらで、この様な状況を作るのが、いびきまくらのようです。
自分で体験してみるとのどが広がり呼吸がしやすくなります。
首や肩の筋肉の力が抜けて関節が緩みます。
するとまくらで盛り上がった首の部位が、頚椎を上に押し上げます。
そのため、頚椎2番、5番にズレが生じたと考えられます。
さらに前面の胸鎖乳突筋などが引き連れて痛みが出たと考えられます。
いびきまくら、起きて首痛いは、体に合わないサインです。