目薬の使用が原因で、首痛、肩こりの患者さんを考察してみました。
70歳代、女性、左首痛、右肩痛で来院
首の骨1番5番7番、背中の骨3番のずれ
右肩、背部の筋肉が硬直
10日後、2回目には、違和感なく、改善
白内障の手術(両眼)をしてから、多くの目薬を使っていました。
椅子に腰掛けた状態で、無理がかかったようです。
寝ころんで、使ってもらうようにしました。
上向きの点眼体勢は、頭が後屈し首に負担がかかります。
頚椎、靭帯、筋肉の損傷、血流障害など引き起こし首痛・肩こり・頭痛・腕シビレなどが発生します。
この状態の時間が長くなると痛める事になります。
・何種類も点眼するため、上向きが続く。
・全体に行きわたらせようと、上を向き続ける。
など考えられます。
寝転んだ点眼が一番でしょう。
頚椎の角度も減少、筋肉の負担も減ります。
白内障で眼内レンズ使用の人は、頻繁に使用すると共に、
高齢で手元が安定しないのでうつむき時間が長くなりがちで首や肩を痛めやすいです。
また、
首を後屈した状態は、頸部の動脈が圧迫され、気を失って転倒したりする危険もありますので注意が必要です。
アレルギーやドライアイの方も、頻繁に使用する季節には、注意しておくといいでしょう。
日食や、流星群、星座鑑賞など空を見上げる体勢も同じような首の状況を作り出しますので気をつけましょう。
2009年7月22日(水)11時8分の部分日食です。
滋賀県、湖北地方で曇り空の合間に撮影できました。
目薬は、なるべく上を向かずに、素早く差して、素早く元に戻りましょう。