庭で水やりの姿勢が問題で、背部痛、腰痛を引き起こしていた症例を、考察してみました。
50歳台、女性、背中痛と腰痛で、来院。
背部、腰部、足の筋肉が、緊張,疲労。骨盤、背骨のズレ。
1週間3回目で、症状は、取れず。
対策後、2回で改善。
痛む1ヶ月前から、菊を作りだしました。
悪条件がそろって、腰、背部、足に負担が多く、痛めたようです。
(鉢にして100鉢は、あるそうです。)
プランターを、2列に減らしました。じょうろの水やりを、ホースに変更し、ノズルを長めにしてかがまないで済むようにしました。
(ホースは、細くて作業抵抗の少ない物を使用しました。)
40センチ(プランター3個分)になると、じょうろが届かなくなるので、腰を後方に移動してバランスを取る姿勢になります。
この姿勢が続くと腰や背中に負担が加わり仙腸関節や腰の骨をずらし痛みがでたと考えられます。
じょうろには、5Lの水が入ります。背骨と背筋まで5センチとします。
20センチ(プランター2個分)では、じょうろと腰までの距離が20センチになり背筋には、+20Kg(ポリタンク1個)が背部の筋肉に加わります。
40センチ(プランター3個分)では、じょうろと腰までの距離が45センチになり背筋には、+45Kg(ポリタンク2コ半)が加わることになり背部の筋肉の負担は倍増してしまいます。
実験から水やりの距離が40センチ(プランター3個分)以上に遠くなると、腰や背部への負担が急に増えることがわかりました。
同じような症例に、盆栽をたくさん作ってられる方が、奥の深い棚を作って痛くなられたこともありました。
私もこの症例から花壇作りのレンガは奥行3個(30センチ)以内に注意して作っています。
水不足の年は、植物への水やりの回数や量が増えますので、じょうろから細めの散水ホースにするのも、おすすめします。
水やりは、植物と姿勢に注意。