カイロで健康

1歩大股ウオーキング

1歩大股ウオーキングで痛めた症例を考察してみました。

■はじめに

60歳代、男性、製造業
年に数回来院
テレビを見て、1歩大股ウオーキングしてから左の腰が痛い

・症状と結果

歩くときは、痛みが少ない。 足を使って起き上がるときに強く痛む。
インナーマッスルにダメージを受けたようだ。
うつむき時左足が5mm短く、左の骨盤を調整。
大腰筋、腸脛靱帯の深い部位に硬直があるので調整。

2回目、9日目、ちょっと楽になった程度で、診てほしい。
まだうつむき時左足が3mm短く、左の骨盤を調整。
大腰筋、腸脛靱帯の硬直が取れているので、全体を調整。

3回目、13日目、昨日からだいぶ楽になってきた。
両足はそろい、足の筋肉の硬直も改善。全体を調整完。

・あとがき

最初に、インナーマッスルのダメージなので、2週間くらいかかりますね と話していました。
ところが、いつもは、2・3日で回復するので心配になって2回目に来院されました。
その後も、心配されて3回目を予約しました。

最初にお話ししたように、2週間かかりましたねと納得されました。
早くなんとか良くしようと、無理をすると、回復が遅くなります。
辛抱も時には大切です。

メルマガ827号

大腰筋

腰の骨と足の骨を結び股関節を曲げて足を上げる大腰筋が、硬直していました。
このため、腰を伸ばせない症状が出ていたと考えられます。


腸脛靱帯

腸脛靱帯は、足をまっすぐ出るのに使います。
1歩大股に出す時に無理がかかったのではないかと、思われます。
足を使って起き上がると痛いのは、腸脛靱帯の殿筋部が影響していたと思われます。


1歩と1歩大股を比較してみました。

1歩で股関節は20度

1歩では、股関節の開きは20度です。

体の傾き変化も少なく、省エネ歩行で、登山での歩き方です。


1歩おおまたで股関節は45度

1歩大股になると股関節の開きは45度と倍以上になり、大腰筋などにかなり負担が増えています。

1歩大股は、体が前傾姿勢になり、体を支えるために、インナーマッスル(姿勢筋)や腸脛靱帯に負担が増えたと考えられます。

大股ウオーキングは、感じる以上に、負担が大きいようです。
無理は禁物

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