カイロで健康

背中のツボ押し
(肋骨)

椅子に着ける背中のツボ押しで、背中が痛くなった症例です。
どうして肋骨が、ズレたか考察してみました。

背中のツボ押しで痛めた部位

■はじめに

40歳代、女性、事務仕事、久しぶりに来院。
正月疲れか、左肩と背中の痛みが取れない。

・症状と結果

うつむき時、右足は3mmほど長く、骨盤を調整。
首の一番上、背中の3番目を調整。
肩甲骨の下あたりが、盛り上がり腫れた感じがするので、詳しく触診すると6番目、7番目の肋骨と背骨の付け根が、ズレているので、調整。
肩や腕の筋肉も調整し、帰りには楽になっていました。

・あとがき

6番目、7番目の肋骨の位置を触ってお伝えすると、あぁぁ、椅子の背もたれに付けたツボ押しの位置と同じ。
年末に、買って、正月中、押し押ししていたそうです。
早めに気がついて、よかったです。

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背骨と肋骨

・背骨を上からみたところです。

背骨(胸骨)に肋骨は、2箇所で止まっています。

その後ろ側の関節は、肋骨が上から乗った状態で、外からの力に弱くなっています。そのため、多くの靱帯で守られています。

ツボ押しで押しすぎると背骨と肋骨の後ろ側の関節がズレて痛みを出したと考えられます。
また、この部位は、肩甲骨と背骨の間にあたり、くぼんだ場所ですので、ツボ押しで押さえると自然と導かれてしまう部位です。


椅子でツボ押し

再現してみたら

椅子に腰掛けて、背もたれにもたれても、押す力が弱くて、押した気がしません。
もう少し押すためには、背中を丸めて下から突き上げたり、体を反らし上から体重をかけて押してしまうことが、判りました。

体を反らして押す方が、重力を使い楽にできるので、上から体重をかけてグイグイ押さえ付けてしまいます。
すると、背骨と肋骨の後方の関節は、肋骨が上から乗っているので、肋骨が持ち上げられる力が働き、関節により多くのダメージを与えてしまったと考えられます。

これは椅子に取り付けるタイプの、特徴だと考えられます。

ツボ押しも関節にダメージを与える押しすぎには、気をつけましょう

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「環境 首・肩」