扇風機で腰痛になった症例です。
50才代、接待業、年に数回来院
左腰が、伸びなくて、歩きにくいので診てほしい。
うつ向き時、いつもより左足が、長くなっている。
骨盤を調整しても左足が長い、大腰筋など左側の筋肉を調整すると両足が、同じ長さになった。
首の骨1番、背中の骨3番、腰の骨1番を調整。
帰りには、腰は伸びて、歩いても大丈夫。
4日後、昨日から、同じように腰が伸びない。
うつ向き時、前回と同じように、大きなズレで、骨盤を調整。
左側半身の筋肉が、硬直している。
筋肉を調整後、トイレに行かれて、「最近、お腹の調子が悪くて・・」
お話していると、暑いので、寝るときに扇風機を使っている。
首を振らずに、左側から風を当てて、タイマーで切るようにしていますが、
なるほど、左半身が、冷え切って、悪くなったようです。
この時期に、めずらしい症例だと思いますが、
風を体に、当て続けては、おなかまで冷え切って
お腹の調子が悪くなる事も、あるようです。
扇風機は、風速2mぐらいです。
風速1mで1度と言われますので2度ほど下がる計算ですが、2度の感覚が、ピンときませんよね。
要は、体が冷えるほど風に当たらない、風を甘く見ない事でしょう。
扇風機の風を、当て続けることで、体の表面から、徐々に冷えて行ったと思われます。
また、風により、体の表面から水分が失われて、組織が、乾き、筋肉の硬直を早めてしまったと考えられます。
体が伸びないことから、浅腹筋が、冷えで硬直したのが、原因と考えられます。
さらに、筋肉を包む筋膜が、冷えて動きが悪くなり、体が伸びなくなったと考えられます。
大腰筋や腰方形筋は、深腹筋で冷えにくいですが、触診で診る限り硬直していました。
冷えが長い時間続き、深部に及んだため硬直したと考えられます。
さらに、浅腹筋を助けるために、負荷が増えて、硬直したと考えられます。
体に風を当てるのは、冷えすぎに注意!!