健康寝具の中で、高反発マットを使って体に合わない症例を、考察してみました。
40才代、男性、立ち仕事+事務仕事
6年前から腰と背中が痛くて、最近は朝起きるだけで痛む。
鍼に行ったが、良くならない。
1回目、関節がルーズなため、関節調整はなし、低周波、筋肉調整のみ
2回目、6日後、関節は落ち着いてきた、うつむき時左足が15mm長い
左仙腸関節、腰の骨3番、背中の骨3番、首の骨2番を、調整。
3回目、13日後、朝起きても大丈夫、腰が少し違和感がある程度に改善
初検時の触診で、背骨に反動がなく異様な感覚でしたので、寝具に問題があると問診すると、高反発マット(厚さが20センチ)を使用していました。
とりあえず、畳の部屋があったので、畳にお布団にしてもらいました。
2回目で、背骨の動きも戻ってきたので、関節を調整することができました。
なぜなのか分かりませんが、背骨の反動が少なく、背中全体が、こんにゃくのような感じがしました。
一般的に症状から考えられる関節に動きの制限(サブラクセーション)が診られるます。
症例では、背骨の動きを触診したときに、動きの制限がみられないばかりか、反動が少なく、動きがゆるく感じられました。
また脊柱起立筋など背部の筋肉全体が、普通よりやわらかい、こんにゃくのように感じとれました。
寝具を替えて、状態が戻ってきたことから、患者さんには、高反発のマットが合わなかったと考えられます。
以前、寝具売り場で、高反発も低反発も体験しました。
その時、高反発は、左のような感じで、ポンポンした堅めの感じを記憶しています。
反発が強いと言うことは、寝返りなど動いたときに、関節に掛かる負担が大きくなります。
そのため、靱帯などの関節周辺の軟部組織が反動を吸収し伸びてしまい、症例のような、背骨の動きがゆるく感じられるのだと考えられます。
ネットで調べてみると、反発が強いため、うっ血することもあるようです。
うっ血するということは、むくみも生じていると考えられ、症例のような、背中全体がこんにゃくのように感じられたと考えられます。
朝の不調は、寝具が合わない事が、多く見直してみてはどうでしょう