背もたれの低いソファーで首痛の症例を考察してみました。
60歳代、男性
慢性の首痛、肩こり、で来院。
肩甲骨が内側に寄って浮き上がった状態(内方浮き上がり)が、触診、視診できました。
背もたれの低いソファーでテレビを見ていた姿勢に問題があったようです。
後ろの背もたれが低いため、
肘で背もたれに付く。
腕を広げて背もたれに乗せる。
体勢で体が反るのを腕で支えてしまいます。
腕が肩より後方に出るため、肩甲骨が内側に押され、さらに後方に盛り上がる姿勢になります。
まさに、触診、視診した時の、肩甲骨の内方浮き上がりの状態が再現できました。
定年退職後に家に居る時間が長く、テレビやビデオをソファーで観賞する状況は、良くあります。
最近は、ワークシェアリングや残業規制で家に居る時間が長くなるので、同じ様な状況には、気を付けるほうがよいでしょう。
背もたれの低いソファーは、もたれて腕で支える姿勢に気をつけましょう。