足ふみステッパで背中・腰痛になった症例を考察してみました。
60歳代、女性、主婦、内職。時々来院
運動不足が気になっていたところ、お嫁さんが買って倉庫にかたづけてあった、足ふみ器(ステッパ)を発見。
3日ほど運動していたら足が引き連れ、腰と背中の痛みが増えてきて、あわてて来院。
足の筋肉、仙腸関節部が、やや発熱。アイスパック使用。
アイスパック後の筋肉にマッスルテクニック使用。
腰の骨1番、背中の骨1番、仙腸関節のズレを調整。
帰りには、かなり改善、その後再発はありませんでした。
肩や、腰、足が大きく動き、上半身はバランスを取るため大きく動いています。
症例ではやりすぎによる筋肉が炎症し痛みが出たと思われます。
関節のズレは、運動しているときではなく、休憩しようとそのまま立ち止まったときに、
どちらかの足が持ち上がることで体がねじれ仙腸関節や背骨に無理がかかりズレが生じたと考えられます。
筋肉の炎症をアイスパックで抑えます。
次に足の筋肉から調整して関節にかかる力を戻します。
その後、関節を調整しました。
(一般的には、関節を調整してから、関節が戻らないように筋肉などを調整します。症例の場合、順序が逆の施療となりました。)
私もジムで、クライマーという同じような足ふみをよくしますが、止ると両足が下がります。
また、片足が上がった静止状態にならないので、問題が生じないと思います。
前後の動きでなく、左右の横方向や、ねじれを加えるステッパもありますが、症例のような注意が必要でしょう。
ステッパなどで休む時は、無理な姿勢にならないよう気をつけましょう。