食洗機(食器洗浄乾燥機)の配置によって、腰痛、肩こりを引き起こしていた、症例を考察してみました。
30歳代、女性、主婦
前日から左腰痛、肩も痛くて来院
左仙腸関節、腰の骨1番、背中の骨1、3番、首の骨2番のずれ
4日後2回目には、症状は改善
食洗機を購入してから姿勢に無理がかかったようです。
シンク奥に配置した条件は
キッチンがリフォームによりオープンキッチンタイプなので、置くスペース、排水、吸水の位置も考慮するとシンク奥が適していた。
体の上半身の動きを見てみると右手が伸びて、肩や背部に大きな負担がかかっています。左手はバランスをとるために、自然と後方に回ってしまいます。
腰は、シンクで固定されているので、半身だけが前屈になるので、バランスを取るために後方に移動して前屈みになって腰に無理がかかっています。
類似する症例として、左手奥に配置されて、肩痛になっていた患者さんもあることから、食洗機の配置は、健康のため重要です。
症例の対策は
食洗機を左に移設して、1つ1つかたづけるのではなく、まとめて、かごに並べるような工程にしました。
食洗機の配置を変えるのも効果的でしょう。
食洗機は、便利ですね。
日本人は、きれい好きですし、ご飯や油を先にささっと洗う事が多いです。
そのため動線が長くなり同じ動きにより局所的筋肉負担が増えてしまうことになるのも要因でしょう。
また、この症例のように食洗機が離れていると食器を洗浄機内に並べるために、前屈みの時間が長くなってしまいますので、腰や背部の負担が増えて腰など痛めることになるでしょう。
食洗機で楽をするところが、逆に痛めてしまっては、本末転倒ですよね。
食洗機は、動線を考慮して配置・作業しましょう。