カイロで健康

対面キッチン

対面キッチンで、腰背部痛になった症例を考察してみました。

対面キッチンの姿勢

●はじめに

70歳代、女性、主婦、内職
二三日前から左の腰、背中が痛い。

左仙腸関節、腰の骨1番5番調整。
2回目、4日後、いつも2日ぐらいで良くなるのにまだ痛む。
左足の筋肉が緊張のため筋肉調整。
3回目、8日後、だいぶ良くなったが、まだ痛む
話していると、ある動作の時に痛くなるようです。
全体を、調整後、立位で、動作と痛みの部位を確認。
すると、患者さんが、「キッチンの時にこの格好になる」。
話していると、同居リフォームで、対面キッチンだそうです。
施療テーブルでは、筋肉の硬直は判らなかったのですが、
この姿勢によって筋肉の硬直が診られ、痛みの部位と一致しました。
その部位を、マーキングして、うつむきで、筋肉、筋膜を調整。
帰りには、気にならないまで改善しました。

メルマガ529号

左手で食器を出したり片づけたり

・再現をしてみると

この患者さんは、左利きのため、左手で食器を出したり片付けたりしているそうです。

痛みを訴えている部位が、肩や腕を動かす筋肉ではありませんでした。
そのため、腕を動かす動作に問題はなさそうです。

左腰背部の痛みの部位は、
背中の骨12番、腰の骨1番の胸腰移行部の左に位置していたことから
前傾姿勢の背面の緊張に加えて左旋回の動作による負担が、同じ部位に繰り返し加わることで局所的な筋肉が痛みを出していたようです。

さらにシンクにより、下半身が固定され、足腰で、負担を吸収できないのも痛みを出しやすくする要因だと考えられます。

触診で立位の筋肉の硬直が、表面的に感じました、
筋膜、筋組織の問題かどうか、うつむき時に発見できない事と共に考えさせられます。

対面キッチンは、前屈みになり腰背部の負担が大きいので、気をつけましょう

カイロで健康
「環境 足腰」