カイロで健康

体操

ペットボトル体操、健康体操、椅子に腰掛けて体操、柔軟体操、ラジオ体操などで
背部痛や腰痛、首痛が出る患者さんがよく診られます。
そこで高齢化における体操の問題点を、平均寿命と腰の骨の可動域から考察してみました。


●健康法の創立年と平均寿命

健康名  創立年  平均寿命 
男性(才) 女性(才)
西式健康法 大正11年(1922年)  42 43
ラジオ体操(ウィキ)  昭和3年(1928年)  45 47
真向法 昭和8年(1933年)  47 50
Hp作成時 平成2年
1990年 
76 82

創立時から寿命は、20年以上伸びています。


高齢の腰の骨可域減少

●20年の違いを、臨床上で多い腰痛に着目して考察してみました。

50才を超えた時期から、60才の厄年あたりまで骨の変形(退行変性)が、すすんできます。
そのため腰の骨の可動域は、50才で43度も曲がったものが、70才では、24度と、約半分までしか曲がらなくなってしまいます。
つまり寿命50才で作られた体操を、70才にそのまま当てはめて、曲げたり伸ばしたりすれば、関節に無理な力が加わり組織を傷つけてしまうことになります。

■症例としては
体操で弾みをつけて曲げたときにグキリとした。
二人で押しあったとき、グキリと痛めたは、典型的な例です。

施療は、
関節の位置を戻して、周辺の組織の回復を待ちます。靭帯組織がダメージを受けていることが多く、回復には1ヶ月から3ヶ月かかることもあります。

痛めた状況は、ほとんど、個人的に曲げすぎ、押しすぎ、やりすぎ、てしまう場合です。
教室などで、講師の指導のもと、年齢や体調など、自分に合わせて体操しましょう。
無理のない体操で、今日も元気!!!

カイロで健康
「臨床」