籐いすで、肩が痛くなった症例を考察してみました。
50歳後半、男性。50歳前半、女性。
夫婦で、1週間まえから、左肩が痛くて挙げられない。
二人とも仲良く、左肩の前方変位。
肩関節を調整。腕、背部、胸部にマッスルテクニック、低周波使用。
帰りには、改善。
2週間前から、籐いす(卵型で、体全体がすっぽり入るらしい)を使い出してから、悪くなったようです。
どうも、肩が当たる部位が、まーーるく、なっているので、肩を前方に押していたのが悪かったようです。
もたれかかると、形状的に肩だけを前に押すような力が加わります。
この状態で、寝てしまうと肩関節の位置が前方にズレていきます。
その毎日の繰り返しで、ズレが徐々に固定されて肩の動きが悪くなり手を上げられない症状が発生したと考えられます。
一般的な、いすの場合、肩が当る前に肩甲骨が当あたるので、肩だけが前に押される状況は少ないと考えられます。
施療は、肩関節と胸鎖関節を調整しました。
この患者さんは、定年のお祝いに、夫婦おそろいで頂いたそうです。
その後、家でテレビを見るのに使用して、ウトウトお昼寝に使用していたそうです。
このほかに、背板が強くカーブしている籐いす・こっぽりはまりこむマッサージチェア・沈み込むソファーなど、同じ様な症例があります。
籐いすは、体に合わないことがあるので、気をつけましょう。