カイロで健康

籐いす

籐いすで、肩から腰が痛くなった症例の腰痛を考察してみました。


左骨盤の後方変位

■はじめに

70歳代、女性、主婦、年に数回来院

・症状と結果

左首痛、右肩痛で来院。帰りには改善。
3週間後、右の肩から背中が痛くて手が上げられない。
3週間後、肩が良くなったら、左の腰が痛くなってきた。
3回目の時点で、カルテを見直してみると、左首痛で来院する前と後で、骨盤のズレが変わっている。
肩関節、背中の骨のズレも、この時点から、変わっている。

そこで、何か変わったのか、お聞きしたところ、卵形の籐いすでお昼寝をしだしたことがわかりました。
過去の症例から、原因であったと考えられます。

・あとがき

特に、2回目の時点で、肩が上がらず、強い症状が出ていました。
症状は、数日で改善しています。
その時点から2回とも、3週間ほどで症状が再発しております。
3週間ほど体が耐えていたと考えられます。

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卵形の籐いす

この患者さんは、骨盤が前方へズレるタイプでしたが、卵形の籐いすでお昼寝をしだした頃から骨盤が後方へズレていったのが、カルテに残っていました。
この方向のズレが、3回続きました。

原因は底面の形状が丸くなっているのが、骨盤を後方へズラす原因だったと考えられます。

さらに
揺れるのため、筋肉や靱帯にかかる負荷に強弱がつき、ズレされやすい状況だったと考えられます。
(ワインのコルク栓を抜くのに揺さぶりをかけるのと、同じような原理だと考えられます。)


お尻が沈み込み腰痛

座った状態は、膝が持ち上がり、お尻が沈み込みます。
そのため骨盤が後方へ傾き、ズレが生じ痛みが出たと考えられます。

また
お昼寝では、右の肩を痛めないように、左に寄りかかっていました。
そのため左側腰部への負担が大きく、左側に腰痛が出たと考えられます。


このほかにも、ソファーの座面破損、座椅子や籐いすの座面へたりなど、似たような症例もあります。

籐いすで、起きあがるのに、腰が伸びない時には、気をつけましょう。

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