掛け電気毛布の使用により、うつぶせ寝になり、首を痛めた患者さんを考察してみました。
50歳代、女性、主婦.。
慢性の左首痛、4ヶ月前から背中も痛くなってきた。
首の骨2番、5番、左仙腸関節のズレ、低反発まくら使用
2回目、4日目、
背中の痛みは消えた。うつぶせで寝ていると、朝首が回らない。?
よーく問診すると、掛け電気毛布を使用。
(敷き毛布の徴候がないので電気毛布は、疑ってなかった)
さらに、左仙腸関節のズレが再発しているので、問診。
車の運転で、ドーナッツ座布団使用していました。
3回目、10日目
上向きで朝起きれるようになってきた、首もだいぶ回せるようになってきた。
4回目、18日目
首の痛みもなく、朝もスッキリ起きられる。
温かくなってきたし、掛け布団だけが電気毛布の臨床経験は少なかったので発見が遅くなってしまいました。
天地逆転の状況が作られていたようです。
掛け布団だけ電気毛布にした状況は、温度が天地逆転になるため、体がうつぶせ状態になりやすいようです。
・背中側が温かい面にしてしまうのは、
体温調節をしている褐色脂肪細胞が多く分布している。
腹大動脈が背中側を通っている。
背中には冷点が多く温点が少ないので温めるのに適している、など考えられます。
しかし、カメの甲羅干しと言われるように、体の持つ本能として背中を温かい面にすると考えられます。
首の上下は見られますが、首を痛めるほどの動きはありません。
やはり、首を回すことで痛めると思われます。
うつぶせに寝ていると、首が最大限回転してしまいます。
そのため、後頭骨ー首の骨1番・首の骨1番ー2番・首の骨7番ー背中の骨1番の関節に無理が加わり、ズレが生じると考えられます。
症例の患者さんは、首の骨1番・2番が大きくズレていました。
臨床経験から、電気毛布は、敷き毛布が、圧倒的に多く、上下共使用、掛け毛布のみ使用は、少数派です。
電気毛布は,寝る前に温める。寝るときは、電源コンセントを抜きましょう