カイロで健康

車のシート 滑り止めマット

滑り止めマットで腰痛・足痛になった症例です。


■はじめに

40歳代、女性、製造業、年に数回来院
1週間前から、左の腰が痛く、踵が痛くなってきた。

・症状と結果

左仙腸関節、腰の骨5番を調整。
膝、足関節、足底筋を調整。帰りに、腰、踵共に改善。

14日後、腰は気になる程度だが、踵が痛くなってきた。
前回と同じく、左仙腸関節と腰の骨5番を調整。

左臀部の筋肉が硬直、股関節の位置が気になったのでお話ししていると、車から降りるときに、足を着けると痛い。
車のシートに、滑り止めマットを使い出した、お尻が滑らないので、シートの前を下げて、前に座って運転している。

・あとがき

シートの前に座って、背筋を伸ばして、健康的に運転していたようです。
お尻の引き締めに、いいかな、と買ったそうです。

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椅子に座った状態

椅子に座った状態で、再現してみました。

座っていると、体重が、お尻に加わりお尻の皮膚が、突っ張る感じがします。
さらにシートの前に座ることで、前方へ押し出される力が、お尻に加わります。
これで筋肉と皮膚の間にある筋膜に負荷がかかり引張、圧迫で炎症したと考えられます。
また、オートマの運転時は、左足を動かさないので、左臀部の筋肉は、圧迫のみで、循環不良を起こしやすかったと考えられます。

滑り止めマットでは、骨盤が動かないので椅子に固定されます。
そのため、運転時の体の動きは、腰の骨の一番下、腰椎5番に集中し、ズレが生じたと考えられます。


臀筋、腰椎5番から足首

左臀部の筋肉は、大殿筋で座った姿勢から立ち上がるのに使います。
車から降りる時に痛いことからも、大殿筋の筋膜の炎症が、痛みを出していたと思われます。
足の踵の痛みは、腰椎5番がズレることで生じていたと考えられます。
足首や踵の炎症、可動痛もなく、腰椎5番の調整で、痛みは消失します。

車のシートは、人間工学を研究されていますので、まずは、そのままでどうでしょう。

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「環境 足腰」