30才代、女性、教師
2週間前から、腰、右足付け根が痛くて歩きにくい。
病院では、異常なし。
うつむき時右足が10mm短い、右仙腸関節、腰の骨3番のずれ
腰背部が、平背(湾曲がすくない)
2回目、5日後、足の付け根は、だいぶ改善。腰背部にS湾が出てきた。
3回目、10日後、痛みもなく、歩きも違和感なく改善。
食事の時に、椅子に座布団ひいて正座してます。
姿勢をよくしようと、膝頭を出して無理に平背を作っていたのが悪かったようです。
■50mm膝頭が出た状況は腰痛の発生を、再現した体勢です。
体全体が、前傾になり、腰より頭が、45mmも前に出て腰背部に負担がかかっているのがわかります。
■さらに100mm膝頭を出してみました。
この状況は、やや無理がある姿勢で、実用的ではありません。
体自体が、無理を感じるためか足の傾きを補正するように、上体が起きあがっており、背部の負担は、50mmより少ないといえそうです。
代りに前面や足の負担が増えています。
前屈みを保持するのに、脊柱起立筋がはたらきます。
その脊柱起立筋自体が疲労硬直して痛みを出します。
さらに、脊柱起立筋が、仙骨を引き上げるように、働くので、仙骨に回転力が生まれ、仙腸関節に大きなずれを引き起こすと考えられます。
座布団が小さい、足を崩そうと位置を変える、などの条件で、膝頭を座布団から、少しだけ出すような状況が作られることで、腰背部に負担が増え腰痛が発生したと考えられます。
同じような症例には、長いすの上で正座、パイプいすに座布団で正座などがありました。
小さめの座布団では、どうしても足がでてしまうので気をつけましょう。