首が冷えて腕が上げられなくなった症例を、考察してみました。
40才代、男性、自営業
スキーで冷えたのか、腕がだるくて上げられない
首の骨1番、5番、背中の骨1番、胸鎖関節を調整。
低周波、筋肉調整、帰りには、ほぼ改善。
スキーウェアなど、防寒はしていったのですが、競技の観戦で体を動かさない状況が続き、首筋がやたらと冷えたそうです。
腕が上げられないのは、特に棘上筋に力が入らない状況でした。
症例では、首の骨5番に問題があり、そこから走行している神経の働きに問題が生じて棘上筋の動きが悪く腕が上げられない状態になったと考えられます。
肩の動きに直接は関係ないと思われますが、
胸鎖乳突筋が、硬直しており、胸鎖関節が上方へズレが診られました。
胸鎖乳突筋は、前方からの風が全体に当たり冷えやすいので、震えによる疲労や冷えによる硬直がよく見られます。
その胸鎖乳突筋の硬直が胸鎖関節をずらしてしまったと考えられます。
胸鎖関節の構造では、関節円盤が入っていますので、大きな力に抵抗できる大切な関節だと考えられます。
しかし、肩の動きに関係ないと考えられていますので、腕が上げられないなど肩の関節の問題が考えられる時には検査せずズレを見逃しやすい関節でもあります。
今回の症例のように、患者さんが腕がだるいと症状を訴えていることから、胸鎖関節のズレは、鎖骨下を走っている椀神経叢などになんらかの影響をあたえて腕全体にだるみなど影響をあたえていたのかも知れません。
首の冷えには、ハイネックやマフラーで気をつけてあげましょう