カイロで健康

ひざが伸びない

「正座は出来るのですが、ひざが伸びない」症状が、よくありますので、考察してみました。

伸展ラグ

ひざを伸ばしていくと、最後の10度ほどになると、伸びにくくなるのがわかります。
これはひざの構造的なものであり、ひざを伸ばしたとき最後の10度ほどになると、ひざから下の脛骨が外に回転(外旋)することで、ひざが伸びきることができます。

この現象を、「伸展ラグ」とか「エクステンションラグ」と呼ばれています。
患者さんが言われる「ひざが伸びない」状態は、この伸展ラグがうまくいかない状態になっています。

原因は、大腿四頭筋の筋力低下、腸脛靭帯の筋力低下、ひざの変形などで、脛骨の外旋ができなくなり、ひざが伸びきらない状態が生じると考えられています。
伸びきらないひざを、押さえたり、暖めたりするだけでは、なかなか改善はしましせん。


大腿四頭筋・腸脛靭帯

施療としては

ひざが伸びない状態が数日から1ヶ月程度の場合は、
大腿四頭筋に関係する腰の骨2・3・4番を調整。
大腿神経と腸脛靭帯・大腿筋膜張筋に関係する腰の骨4・5・仙骨の上殿神経を調整後
伸展ラグが、スムーズに解消されひざが伸びれば、数回の施療で改善します。


ひざが伸びない状態が、1ヶ月以上続いて変形のない場合は、
腰の骨の調整に加えて、大腿四頭筋や腸脛靭帯、膝の靱帯などの軟部組織の調整。
半月板、膝関節、足関節、股関節など総合的に調整することで1ヶ月から6ヶ月で徐々に改善されていきます。


ひざが伸びない状態が、1ヶ月以上続いて変形がある場合は、
腰の骨の調整に加えて、大腿四頭筋や腸脛靭帯、膝の靱帯などの軟部組織の調整。
半月板、膝関節、足関節、股関節など総合的に調整することである程度改善されます。

ひざが伸びなくなる前に、腰痛やひざ痛を、改善しておきましょう。

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