カイロで健康

足底板
変形性股関節症

変形性股関節症 (先天性臼蓋形成不全)の患者さんで、
カイロプラクティックと足底板(靴の高さ調整)で手術時期を伸ばした症例を考察してみました。

●さかのぼること13年

股関節の痛み、腰痛で初めて来院されました。
変形性股関節で、手術をしたくないので、なんとかしてほしい。
歩行が、かなりしにくいようでした。
背部の筋肉も不均等で体全体的にねじれがありました。

数回の施療と、靴の高さ調整(当時10mm)で、痛みもなくなり日常生活ができるようになりました。
(当時は、靴職人さんが市内に一件だけありましたので、靴底を改良してもらいました。)

■今まで年に数回の施療を、してきています。
靴の高さは、2回ほど調整して、現在は25mmになっています。

■靴の調達は、市内の靴職人さんが高齢で店をたたんでしまい困っていました。
しかし、数年前に、車で一時間ほどの所に、ドイツで学ばれた、オーダー靴屋さんができたので良い靴が調達できるようになりました。

▼60才に近づいてきましたが痛みもなく手術は、していませんが
そろそろ骨の変形が進むことが予想されます。
変形による痛みが出たら、手術を考える必要がありますので、現状確認のためレントゲンを撮ってます。
(レントゲンを観て、患者さんは、変形の大きさにおどろいていたと共に、日常生活で痛が無いのを喜んでいました。


変形性股関節
2005年10月撮影(50才後半)

●レントゲン写真では、
立った状態で、右足(写真左)が25mm高くなっている靴を履いています。

■左右の股関節の形状・位置が異なっています。
骨盤は傾いていますが、腰の骨5番は、水平を保っているのが診られます。

腰の骨5番の水平を保つように、靴の高さを調整してきました。
その後、自転車に乗ったり、プールでウォーキングしたり、買い物など、日常生活は大丈夫です。

この患者さんは、、カイロプラクティックと靴の保存療法で自然のままで痛みを出さないように施療してきています。が、
早い時期に手術をしたほうが良かったのかは、思案するところです。

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