カイロで健康

足底板
骨折跡(2)

事故で足を骨折。その影響で慢性的な痛みが、足底板で改善した症例です。

●はじめに

70歳代、女性 主婦
慢性的な、左膝、腰痛、右足首痛で来院
右の足首は、事故で骨折なので、痛みはしかたない。
ワイヤー固定の手術ができるが、歩行に障害が出るかも知れないと言われそのままで、我慢している。

・症状と結果

左仙腸関節、腰の骨1番、首の骨2番。足関節、膝関節、股関節を調整
足関節の可動状態から、踵に3mmの中敷きを、お願いしました。
2回目、8日目、違和感程度に、改善。

・あとがき

中敷きは、関節を調整後、立った状態で関節の遊びを診ながら決めました。
5mmでは高すぎましたし、右だけでは不均等になりましたので、両足の踵だけ3mmが合いました。

メルマガ503号

立位で、足が後方

患者さんは、骨折により関節の動きが制限されていました。

普通に立っている状態を見ますと、足先が硬直して右足だけやや後方で、足先を開くような形になっていました。
そのため、膝や、腰の一部の筋肉や関節に負担が多くなり、慢性的な腰痛、足首痛を引き起こしていたと、考えられえます。


足底板 3mmがベスト

・足底板の選択

全体の底上げではなく、踵だけ上げることで、立ち角度の改善、足関節の遊びを作ることができました。

厚みは、

立ち姿勢と、関節の遊びに着目して厚みを調整してみました。
現状では、後方に傾き、関節の遊びはありません。
5mmでは、立ち角度が前傾になり、筋肉の張りが生じました。
少し減らして 3mm では、立ち姿勢も良くなり、関節の遊びも少しあり、ベストの選択となりました。


足底板は、左右共に使用

片側か、両足か、

骨盤を含め全体を調整した後では、足の長さに左右差は、ありませんでした。
正常に立っていれば、股関節は水平になります。

そこで

骨折のある右足だけに足底板を入れると、右股関節が高くなり、右骨盤も後方に動いてしまいました。

そのため

右足だけではなく、正常な左足にも同じ様に足底板を使用しました。

両側に使用した結果、股関節の高さもそろい、骨盤も左右のバランスも保つことができました。

カイロの調整と足底板で、改善した症例でした。

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「臨床」