カイロで健康

足底板
手術跡

子供の頃、足の手術により足長差があり。
その影響による、腰、背中の慢性的な痛みが、施療と足底板で改善した症例です。

●はじめに

60歳代、女性、主婦
左腰、背中の慢性的な痛みで来院
小児と成人の2回にわたり、大腿骨の手術をしているので、歩行もしにくい。

・症状と結果

初回、うつむき時左足が、30mm短い、両仙腸関節、腰の骨5番1番調整、首の骨1番調整
2回目、4日後、施療後強いねむけがあった。膝が痛むようになった。
左足は、15mm短いので、足底板を選択。 左仙腸関節、腰の骨5番、首の骨1番調整。
3回目、11日後、腰や背中は楽になった、膝も気にならなく歩行もしやすく施療完。

その後、1〜2ヶ月毎に、調整に来院されてます。
ところが、初検から8ヶ月経った時に、左腰痛が発生。
3日目、7日目に施療したのに、症状が繰り返される。

原因は、キッチンで使用しているスリッパを新調したので、高さを調整していない。
その後、5ヶ月経つが、腰痛は出ていない。

・あとがき

たかが、3mm、が体に与える影響の大きさに驚かされた症例です。

メルマガ513号

施療前後(うつむき)

・施療

初検時には、うつむきで左足が30mm短い状態でした。
また、背骨は全体的にやや強い左弯曲が診られました。

骨盤、背骨の調整により左足が15mm短い状態に、骨盤は水平になりました。
背骨の弯曲は減少しましたが、残っています。


足底板5mmと3mm(立位)

・足底板の選択

数日後の状況は、関節の動きも改善し安定しているので
立位の状態で足底板を選択してみました。

うつむき時に、15mmあったので、1/3の5mmを使用してみました。
骨盤の水平は保たれ、背骨の弯曲も減少したのですが、右の腰、背中に引き連れた違和感を生じてしまいました。
そのため
3mmにしたところ、違和感もなく、歩きやすい状態になりました。
ただ、骨盤はやや傾斜し、背骨の弯曲も残った状態でした。

長年に渡り骨格や筋肉などが、順応した変形や弯曲を残しつつ、
カイロの施療と足底板で慢性的な症状が改善した症例でした。

カイロで健康
「臨床」