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靴下がはけない

「靴下がはけない」とか「車から降りるのに足をもたないと降りられない」と言われる症状を、考察してみました。
靴下がはけない

椅子に腰掛けた状態で、靴下をはく動作を再現してみました。

膝が持ち上げられて、股関節が、大きく屈曲しています。
歩行や腰掛けた状況でこの姿勢をすることは少なく、靴下をはく動作は、屈曲が強い普段は、しない姿勢であると言えます。
そのため、「歩けるのですが、靴下がはけない」と表現されることもあります。

さらには、「車から降りるのに足をもたないと降りられない」と言われる患者さんもあります。
股関節の屈曲出来ない「靴下がはけない」症状が、進行し膝が持ち上げられない状態になったと考えられます。

このような症状になる数年前に、ひどく腰を痛めて、施療せずそのままにしておかれている患者さんが、初検時に多く診られることからも、腰が悪いのが、足に影響してきたと考えられます。


腰の骨2,3,4番、腸腰筋

股関節を屈曲させる、大きな筋肉である腸腰筋が弱くなることで足が上げにくくなると考えられます。
腰の痛みの場所も、腸腰筋の一部である大腰筋部位を言われることが多く見受けられれる事からも腸腰筋の問題だと考えられます。

施療では
その神経ラインである腰の骨2番、腰の骨3番、腰の骨4番の中で、異常のある関節を正常にすることで腸腰筋の回復をはかることができます。

「靴下がはけない」程度の弱化は、その場で回復することも珍しくありません。
「車から降りるのに足をもたないと降りられない」ような進行した場合は、筋肉や靱帯の回復に時間がかかるため、施療期間があるていど必要です。

足が上がらなくなる前に、腰痛は、早めに回復させておきましょう。
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