電気器機の組み立てに従事している患者さん。
電動ドライバーが故障したので、手で締めていたら、手のおやゆびが痛くなって来院されましたので、考察してみました。
患者さんは、回外筋・母指外転筋の2つの筋肉が硬直していました。
そのため、関連痛として、おやゆびの裏表両側に痛みが出ていました。
回外筋は腕を回転する筋肉で、ドライバーを回す動作でいためたと考えられます。
母指外転筋は、ドライバーを上から押さえたり、持ち替えるときに痛めたと考えられます。
回外筋と母指外転筋に関係する頚椎は、首の骨4番から背中の骨1番です。
背骨と付着している筋肉群にも検査、調整することが必要です。
中指骨との鞍状関節や舟状骨との関節が、ずれて、おやゆびが動かしにくくなったり、痛みが出ることがあります。
この関節は、痛みが無くても、ずれていることが多く調整後は、動きがよくなります。
細かい作業は、手や腕に負担がかかります。
無理せず、疲れを残さないようにしましょう。