痛む部位を指して、「腫れているようですが?」とお聞きすると、
「もんでいるんですが」と言われる患者さんが、多いです。
つまり、痛い部位をもむことで良くなると思っている患者さん、非常に多いです。
自分で、もむ、自己押圧は、こめかみ、手首・肘、膝、ふくらはぎ、足のうら、などがあります。
その中で、膝をもむ、が最も多く見られます。
柔らかくなるまでもむとは、お肉を柔らかくするためにミートハンマで叩いているようなものです。
筋繊維が、切れてバラバラになってしまいます。
ところが、強く、深く、同じところをもむと、やわらかくなってきます。
筋肉が緩んだわけではなく、筋繊維がバラバラになることで、やわらかくなってしまったのです。
こうなると、発熱、浮腫、炎症で、強い痛みとなってしまいます。
もんでやわらかくなり炎症する。 → 炎症が収まって硬くなる → 硬くなった所をもむ → 再び炎症する
痛めた部位が回復しようとしているのに、もんで痛めるを、繰り返して、良くならないスパイラルに入ってしまう。
筋肉など軟部組織の調整は、ソフトに、時に強く、止め時など、非常に難しい手技になります。
もんでいるから、良くならない事に、早く気がついてください。